日曜日の午後、いつものように山下達郎のサンソンを聞いてまったりしていると…
ピロリ~ん!とスマホにグーグル・カレンダーの通知が来たので見てみると、ふむ、数週間前に撮影予定に入れていたISSの太陽面通過ですね~。
めずらしく自宅庭で見られる通過だったので一応入れておいたものですが、ま、いつものように軌道がずれて結局見られないのがオチだよな~と思いながらHEAVENS ABOVEを見ると…
わお!ビンゴです!まだ自宅庭でISS太陽面通過が見られます。しか~し、通知が30分前設定になっていたので通過まであと25分です。これじゃ~撮影はムリなので観望だけでも、と太陽観察用双眼鏡で覗いてみると、わぉ! 黒点がたくさんあります。
う~む、これはぜひ撮影したいところですが、さすがにこれから大型望遠鏡を準備してもぜったい間に合いません。ミニマムシステムのボーグ60なら短時間でセットできるので…ひょっとしたら間に合う可能性はなきにしもあらずですが…
と悩んでいる時間がもったいないので残り20分で準備開始です! 庭の赤道儀にサン・フィルターを付けたボーグ60をセットして惑星カメラはASI174MM、ノートPCを立ち上げて惑星カメラを接続… ピントは画面上でさっくり合わせてピン合わせ終了です。準備開始からイヤホンの中で感情の無い冷たい声が時報を知らせ続けていますが…
ふむ、通過まであと30秒、ふ~、間に合いました。 で、ポチッとカメラをスタートさせてモニターを凝視していると…おー、通過しました。直距離が約800kmとかなり遠いので機影は小さく、スピードはゆっくりめですが確かに通過していきました。
予報通過図
で、こちらが撮影した動画です。開始10秒後に小さな虫?と思える物体が左下から上に移動していきます。遠すぎて言われなければISSと分からないですね。
今回の通過図とイベントデータです。
それにしてもこんなにたくさんの黒点が出ていたとは知りませんでした。3月23日01:30UT頃に黒点AR3614と3615がタンデムでフレアを起こしたのですが、その時にX1クラスの大規模フレアを起こしたのは広範囲に広がっているAR3615ではなく右側にあるAR3614だったようです。
踏みつけられて粉々になったようなAR3615(左側)ではX1クラスのフレアは今のところ発生していませんがAR3615には潜在的な危険があるそうです。
ほとんどの黒点は2つの支配的な磁極(+と-)のみを持つ双極性ですが、AR3615は多くの極が一緒に押しつぶされているように存在しており、1つの黒点群内で複数のプラス(+)とマイナス(-)が近接すると、磁気リコネクション(膨大な量の荷電粒子エネルギーが爆発的に放出される現象でメカニズムはまだ分かっていない)が発生する可能性があるとSpaceweather.comで報じています。
3月23日01:30UTに放出されたCMEは3月24日14:37UTに地球の磁場に到達したようですが、その際に地球の磁気圏に亀裂が入り2017年9月以来の強烈なG4クラスの地磁気嵐が発生したため、満月に近い月明かりでも色がはっきり見えるオーロラが各地で目撃されたようです。
今回初めて知ったことですが、オーロラが一年間で最も美しく見える時期が3月だということは研究者の間では広く知られていることのようです。これは75年間の研究で春分の前後の数週間に地球の磁気圏に亀裂が形成される(ラッセル・マクフェロン効果という)ことが分かっており、その隙間から太陽風が流れ込むため3月は明るいオーロラが多いというメカニズムのようです。
地磁気活動には半年の周期があるので10月にも磁気圏に亀裂が入るようですが頻度としては僅差で3月が第1位となるようです。「オーロラは春分の日がお気に入り」だったとはオドロキですね。宇宙にはまだまだ知らないことがたくさんありますね。
ピロリ~ん!とスマホにグーグル・カレンダーの通知が来たので見てみると、ふむ、数週間前に撮影予定に入れていたISSの太陽面通過ですね~。
めずらしく自宅庭で見られる通過だったので一応入れておいたものですが、ま、いつものように軌道がずれて結局見られないのがオチだよな~と思いながらHEAVENS ABOVEを見ると…
わお!ビンゴです!まだ自宅庭でISS太陽面通過が見られます。しか~し、通知が30分前設定になっていたので通過まであと25分です。これじゃ~撮影はムリなので観望だけでも、と太陽観察用双眼鏡で覗いてみると、わぉ! 黒点がたくさんあります。
う~む、これはぜひ撮影したいところですが、さすがにこれから大型望遠鏡を準備してもぜったい間に合いません。ミニマムシステムのボーグ60なら短時間でセットできるので…ひょっとしたら間に合う可能性はなきにしもあらずですが…
と悩んでいる時間がもったいないので残り20分で準備開始です! 庭の赤道儀にサン・フィルターを付けたボーグ60をセットして惑星カメラはASI174MM、ノートPCを立ち上げて惑星カメラを接続… ピントは画面上でさっくり合わせてピン合わせ終了です。準備開始からイヤホンの中で感情の無い冷たい声が時報を知らせ続けていますが…
ふむ、通過まであと30秒、ふ~、間に合いました。 で、ポチッとカメラをスタートさせてモニターを凝視していると…おー、通過しました。直距離が約800kmとかなり遠いので機影は小さく、スピードはゆっくりめですが確かに通過していきました。
予報通過図
で、こちらが撮影した動画です。開始10秒後に小さな虫?と思える物体が左下から上に移動していきます。遠すぎて言われなければISSと分からないですね。
今回の通過図とイベントデータです。
それにしてもこんなにたくさんの黒点が出ていたとは知りませんでした。3月23日01:30UT頃に黒点AR3614と3615がタンデムでフレアを起こしたのですが、その時にX1クラスの大規模フレアを起こしたのは広範囲に広がっているAR3615ではなく右側にあるAR3614だったようです。
踏みつけられて粉々になったようなAR3615(左側)ではX1クラスのフレアは今のところ発生していませんがAR3615には潜在的な危険があるそうです。
ほとんどの黒点は2つの支配的な磁極(+と-)のみを持つ双極性ですが、AR3615は多くの極が一緒に押しつぶされているように存在しており、1つの黒点群内で複数のプラス(+)とマイナス(-)が近接すると、磁気リコネクション(膨大な量の荷電粒子エネルギーが爆発的に放出される現象でメカニズムはまだ分かっていない)が発生する可能性があるとSpaceweather.comで報じています。
3月23日01:30UTに放出されたCMEは3月24日14:37UTに地球の磁場に到達したようですが、その際に地球の磁気圏に亀裂が入り2017年9月以来の強烈なG4クラスの地磁気嵐が発生したため、満月に近い月明かりでも色がはっきり見えるオーロラが各地で目撃されたようです。
今回初めて知ったことですが、オーロラが一年間で最も美しく見える時期が3月だということは研究者の間では広く知られていることのようです。これは75年間の研究で春分の前後の数週間に地球の磁気圏に亀裂が形成される(ラッセル・マクフェロン効果という)ことが分かっており、その隙間から太陽風が流れ込むため3月は明るいオーロラが多いというメカニズムのようです。
地磁気活動には半年の周期があるので10月にも磁気圏に亀裂が入るようですが頻度としては僅差で3月が第1位となるようです。「オーロラは春分の日がお気に入り」だったとはオドロキですね。宇宙にはまだまだ知らないことがたくさんありますね。
ISSの太陽面通過という珍しい現象をわずか30分で準備,撮影敢行されるとはさすがですね。太陽高度約30°と低いので寝ぼけた感じですが,ISSがピロピロと通っていくのがよく分かります。黒点がたくさん出ていてすごいですね。2週間後の北米皆既日食は,極大期の全方位コロナが見られるに違いありませんね。私の知人が行くので,ぜひ晴れて欲しいものです。
さて,中野繁著「四季の天体観測」を晴れスターさんも愛読されていたとはうれしいです。藤井旭著「天体ガイドシリーズ」ももちろん持っていますが,「四季…」にない二重星がそちらにあるとは知りませんでした。物置でほこりをかぶっていますが,見てみたら面白そうですね。
どーもです。いまや古書扱いとなっている本ですが当時の天体ガイドブックは眼視や小望遠鏡で見られる明るい天体をおもに対象としているので光害のある郊外で見るスターウオッチングにはぴったりですよね。それを自動導入というズルをしてストレスレスで見られるのですからいい時代になりました。しかも惑星カメラで二重星をキレイに撮れるのですからサイコーですね~。
2週間後に迫った北米皆既日食ですがSNSで予測コロナのシミュレーション動画が流れてきて、それがまさに全方位コロナで、これってもはやCME放出を見ているみたいじゃ~んと驚きました。現地に行ける方は羽の生えた最高の黒い太陽をぜひ見てきてほしいですね。ダイヤモンドリングが消えた瞬間に現れる黒い太陽とコロナ、気温の変化、覆い被さるようにやってくる月の影などは現地でないと体験できませんからね~。私はそれを思い出しながらネット中継で楽しむことにします。(笑)