SETIの科学者でNASAのエイムズ研究センターのPeter
Jenniskens氏が率いる国際チームは、ダグラス DC-8を使って
雲の上から「はやぶさ」のRe-Entryを撮影するプロジェクトを
オーストラリアの現地で順調に進めているようです。
こちらは出発前の準備の様子。→YouTube
今回のプロジェクトチームメンバーはこちら→Web
今回のチームリーダーのピーター・ジェニスケンズ博士と言えば、そうです。
小惑星2008TC3が落下した時に最初に隕石を発見した方です。
詳しくは「ついに発見!スーダン隕石!!」をご覧下さい。→blog
ピーター・ジェニスケンズ博士は、大気圏通過による熱変成を受けてはいるが、
2008TC3という小惑星番号の着いた小惑星を人類が初めて手にした
歴史的瞬間に居合わせた人です。
そして今回は、もし成功すれば、熱変成を受けていないレアの
小惑星を人類が手にする瞬間に立ち会うことになります。
歴史的瞬間にこの人ありですね。
さて、今回の観測に使うDC-8 airborne laboratoryはDryden
Aircraft Operations Facility が所有する空飛ぶ天文観測所です。
一番奥は747 Shuttle Carrier Aircraft、その手前がDC-8 airborne laboratory、
奥の小さな飛行機はER-2 high-altitude aircraft、一番手前はSOFIAです。
このDC-8は過去にも Re-Entry の観測に使われています。→web
ATV落下の時に撮影していた飛行機もこのDC-8です。→blog
このチームは様々なRe-Entry を撮影していますが、
その中でも2006年1月に撮影された『スターダスト』Re-Entryは
大気圏突入速度が「はやぶさ」に近いので、「はやぶさ」も
このRe-Entryのビデオのような状態で突入すると考えられています。→VIDEO
The re-entry of the Stardust sample return capsule (January 2006).
Credit: Image NASA (M. Taylor, Utah State University)
ただし、「はやぶさ」の場合は本体も一緒に突入するため
2つの火球が見られるのではないかと推測されています。
世界が注目する「はやぶさ」の帰還まで、あと1日…
Credit: Image courtesy of NASA/JPL-Caltech.
帰還の様子はHAYABUSA RE-ENTRY MACでライブ中継をします。
Credit: Image (c) JAXA, Illustrated by A. Ikeshita
こちらのWebにあります。 →Web
Credit: Image courtesy of NASA/JPL-Caltech
ライブ中継を見て、我々も歴史的瞬間に立ち会いましょう!