晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

11月8日の中国宇宙ステーション(カラー撮影)

2022年11月08日 | CSS(中国宇宙ステーション)
11月8日未明にCSSの好条件パスがあったので2度目になるカラー撮影を行いました。

 今日のパスは11月6日とほぼ同じ時刻でまもなく市民薄明が始まろうとする時間ですが、どーも日の出が近づいた時間になると雲が発生するらしく、ピン合わせの時の雲量0が撮影時に雲量5~6になる空は11月6日とまったく同じでした。

 今回の撮影はPowermate2×を使わず30cmドブに直接ASI290MCを入れて拡大率を下げています。気流対策として行ったのですが薄雲でかなり透明度が悪かったので効果の程はイマイチ分かりませんでした。

 撮影時の露出は Shutter=0.923ms、Gain=227 (32%) です。Gainは火星の模様が写るように調整してみましたがやや露出オーバーでした。


↑ この画像は最大高度に向けて上昇しているところですが、進行方向に問天と夢天があるのが分かります。11月6日は天舟4号が前だったのでこの2日間で180°回転して通常姿勢に戻ったようです。

↓ 通過図は観望に近い形にするため反転してあります。



↓ かろうじて太陽電池パネルが写った画像

↓ これは最大高度直前の画像です。かなりボケボケです。

このあとは逆光&透明度の悪さでほとんど写っていませんでした。

 さて、11月6日はISS通過10分後にCSSが通過しましたが、今日はCSS通過の10分後にISSの通過がありました。距離は709kmで最大仰角は34°です。これまでに撮影した最低仰角は36°でしたので撮影に成功すれば記録更新です。

 俄然やる気が出てきたのですが、通過コースに沿って雲があって見えたのはオリオン座とおおいぬ座の間の一瞬だけ! 撮れたのはたったの64フレームという… え、うそでしょ! と言いたくなる撮れ高でした。画質も説明されないとISSとは分からないレベルなので、最高級の画像処理をしてあげました。(笑)



で、仕上がった画像がこちら… 会心の出来です!(自画自賛)
700km彼方の国際宇宙ステーション、撮影時仰角34° で記録更新です。

ADCを入れなかったのにそれほど大気分散がなかったのが不思議ですね~。

拡大撮影の飽くなき挑戦はこれからも続きます。乞うご期待を…

30cmドブソニアンで土星を撮影

2022年11月08日 | 土星
実験的に30cmドブソニアン(追尾なしの固定撮影)で土星を撮ってみました~。
目的は広い写野と大口径30cmで土星の衛星がどれだけ写るかを確かめることです。

結果はこんな感じでした~。ハイペリオンとイアペタスはちょっとあやしいかも…です。

2022/11/7 18h36m41s(JST)  Diameter=17.00" Magnitude=0.75
DOB 30cm + ASI290MC Shutter=100.0ms Gain=491 (81%) Autostakkert3 75% of 451


こちらは19時18分頃に撮影した木星です。カリストは画角の外なので写っていません。

2022/11/7 19h18m26s(JST)  CMI=37.2° CMII=54.1° CMIII=355.8°
DOB 30cm + ASI290MC Diameter=46.77" Magnitude=-2.76
Shutter=2.245ms Gain=204 (34%)  Autostakkert3 75% of 1394

30cmドブソニアンの固定撮影は少々気流が悪くてもそこそこ写るので楽しいですね。