晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

10月31日未明の火星

2022年11月02日 | 火星
 これまで火星の撮影は高度が高くなる02時以降に撮影していたのだが、もっと早い時間の方が気流がいいような気がしたので今回は日付が変わる頃から撮影を開始した。

 それが功を奏したのかたまたまなのか分からないが、シリウスでさえほとんど瞬いていないという好気流に出逢った。

 思いのほかアルベド模様が写っていてビックリだったがそれ以上に驚いたのは、北極域に広がっている雲が気象衛星から撮影したようにハッキリ写っていたことだ。

 しかも雲越しにアキダリア平原が見えている…  ここまで写るとはオドロキである。

 火星は成層圏がないらしいので雲の高度はかなり高くなるそうだが、この雲の色合いと形状は北欧に現われる夜光雲に似ている。火星上で見る雲は夜光雲と同じようにエレクトリックブルーに見えるのだろうか。

0時49分撮影 中央経度 26゚ 光度 -1.2等 視直径 15.0" 輝面比 0.93

2022/10/30 15h49m(UT)  μ210 + Powermate2 + ASI290MC
Duration=120s Shutter=4.962ms Gain=302 (50%) Autostakkert3 25% of 24170



0時54分撮影 中央経度 27゚ 

2022/10/30 15h54m(UT)  μ210 + Powermate2 + ASI290MC
Duration=120s Shutter=4.962ms Gain=298 (49%) Autostakkert3 25% of 24170

1時18分撮影 中央経度 33゚

2022/10/30 16h18m(UT)  μ210 + Powermate2 + ASI290MC
Duration=120s Shutter=4.962ms Gain=298 (49%) Autostakkert3 25% of 24169

 2時頃から急に雲がやって来て撮影は終了となった。今日の撮影で気になったのが、マリネリス渓谷(下記写真の中央左側)の色が周囲に比べてオレンジ色が強いように見えることだ。砂嵐が発生(または収束中?)しているのだろうか。次回の撮影で再度確認してみることにしよう。


1時48分撮影 中央経度40°


2022/10/30 16h48m(UT)  μ210 + Powermate2 + ASI290MC
Duration=120s Shutter=4.962ms Gain=296 (48%) Autostakkert3 25% of 24170