晴れ時々スターウォッチング

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11月9日のISS(カラー撮影)

2022年11月10日 | ISS(国際宇宙ステーション)
11月9日早朝のISS撮影記録です。



 11月6日と8日に引き続き今月3回目となるISS撮影です。6日と8日は通過時間に雲が湧き出て思うように撮影できませんでしたが、二度あることは三度あるで今回もご多分にもれず通過直前に雲がおいでになりました。ハイ… (_ _)

 今回のイベントはぎょしゃ座(仰角51°)で地球の影から出て南西方向で最大仰角64°を迎え南東へ向かうというコースです。このコースは追尾しやすくISSの太陽電池パネルやISS下面を照らす太陽光の具合もいいのできれいに写すことができます。天気が良ければ…



 11月6日と8日も雲がありましたが、今回はそれを上回る雲量でした。トホホ…  で、星が見えるのはオリオン座とおおいぬ座の間だけでソコだけがぽっかりと穴が空いたようになっています。

 なので、ISSが地球の影から出るところは見えず火星を過ぎた辺りから撮影を開始したのですが、ファインダーの中のISSは雲で明滅をしている状態で、一瞬だけ雲が無い瞬間がありましたがその直後に雲に入り全く見えなくなりました。

 ↓ こちらがPIPPでセンタリングした動画のフルバージョンです。たったの7秒なのでお見逃しなく~。


 明るく写っているところが雲の無いところですが、写っていたのはコマ数にして24フレームだけでした。その中から揺らぎの少ないフレームを1枚選んで画像処理したのが下の画像です。


 ↓ こちらは2枚コンポジットしたものですが、2枚では1枚画像とたいした違いはないですね。コンポジットできる画像が他に無いか探したのですが気流による揺れが激しくほかにはありませんでした。


 まー、11月の気流なので揺れが少ないコマが2コマでも撮れただけでラッキーだったと言えますね。(ポジティブ・シンキング!)

 こちらは雲が無いところで写した24フレームのループGIFアニメです。



若田宇宙飛行士が搭乗しているISSの現在の様子はこんな感じです。




 シグナス補給船は11月9日19時20分(日本時間)にドッキングしたので撮影したISSには写っていませんが、今回のシグナスにソーラーアレイの一つが展開しないトラブルがあったようです。

 NASAはリフトオフの6時間後に2つのソーラーアレイのうちの1つが展開に失敗したと発表。状況評価後、ランデブーが安全であると判断して11月9日にロボットアームで捕獲したようです。

 今回のシグナス補給船は、物理学者でありアメリカ人初の女性アストロノーツである故サリーライド宇宙飛行士に敬意を表して名前が付けられています。シグナス補給船は1月までドッキング予定です。

 あ、撮影データを書き忘れていました。
今回のシステムは、30cmドブ+Powermate2×+ASI290MC+UV/IR cut Filter で、露出は Shutter=0.932ms Gain=290 (48%) でした。