晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

ISS超拡大眼視ミッション~再開編~

2010年01月24日 | ISS(国際宇宙ステーション)
「ふむふむ、1月22日と24日にまあまあの条件で
ISSが仙台上空を通過するぞ。なるほど…」
「では、ISS超拡大眼視ミッションの再開だ。」
「あれ?まだやってたんですか?もうやめたのかと思ってました。」
「何をおっしゃるウサギさん。ミッション完遂までもちろん継続じゃ~。」
「あの~、キャラ変わってませんか?」
「3回目のチャンスは1月22日にやってきた。」
「おっとその前にこれまでの経過をおさらいしておこう。」

~ISS超拡大眼視1stミッション~→ISSを見よう
~ISS超拡大眼視2ndミッション~→ISS超拡大眼視ミッション

1月22日の通過コースは下記の通り

見かけ上、ななめに高度があがるのでコースとしては
ベストとは言えないが、十分可能な条件である。

今回は倍率を初期の目標である120倍に上げて挑戦だ。

通過時間になりISSがやってきた。屋根の上に見えてきたので、
ファインダーでISSの予想通過地点に照準を合わせ、アイピースを覗く。

あれれ…、視界に入ってこない。もう一度照準を合わせ、
アイピースを覗く…、ふひゃ~、全く入ってこない!
望遠鏡を振り回すが、全くISSは視界に入らず…、

振り回しているときに一瞬だけ入ったが追尾できるはずもなく…
3rdミッションは収穫が全くないまま終了となった。

敗因は実視界が狭すぎることである。そこで、
次回に向けて作戦ブリーフィングを行う。

望遠鏡の実視界は以下の式で求められる。
実視界=見かけの視界÷倍率

1stミッションの時の実視界は計算すると0.86°である。
f1500mm PL25mm(52°) 60倍 実視界=52°÷ 60倍=0.86°(51.6分)

今回はパワーメイトで焦点距離を2倍にしているので実視界が0.43°しかない。
f3000mm PL25mm(52°) 120倍 実視界=52°÷120倍=0.43°(25.8分)

倍率を高めながら実視界も確保するにはどうすればよいか?

〈考えられる組み合わせ〉
①f1500mm PL25mm(52°) 60倍 実視界=52°÷ 60倍=0.86°(51.6分)
②f1500mm PL10mm(52°) 150倍 実視界=52°÷150倍=0.34°(20.4分)
powermate2×を使用したとき 
③f3000mm PL25mm(52°) 120倍 実視界=52°÷120倍=0.43°(25.8分)
④f3000mm WA32mm(70°) 93倍 実視界=70°÷ 93倍=0.75°(45.0分)
「よし決まりだ!24日は④の組み合わせで挑戦だ!」

~次回のブログへ続く~