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晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

STS-131 打ち上げ成功!

2010年04月05日 | STS(スペースシャトル)
午後7時21分、山崎宇宙飛行士が乗るSTS-131が
無事打ちあがりました。

メインエンジン点火!

リフト・オフ!

エンジン出力全開!

リフト・オフ時刻は米国東部夏時間で午前6時21分ですが、
まるで夜間フライトのようですね。

地上から見るとSTSはすでに小さな点です。

ブースター分離!

ブースターが静かに落下していきます。


STSは朝日を受けながら秒速7kmで突き進みます。


日差しが昼光に変わりました。


補助タンク切り離しのためのロール開始です。

背景に地球が見えてきました。

そして、補助タンク分離!

STSはさらに上昇を続けます。

みごとなシークエンスです。

今回のリフトオフでは、補助タンクから細かい破片が雪のように
舞う様子がけっこう見えたので、ちょっとはらはらでした。

ISSへのドッキングは2010年4月7日午後4時44分(日本時間)の予定です。

STS-130 まもなく帰還!

2010年02月20日 | STS(スペースシャトル)
STS-130が無事ISSから分離し帰還の準備を始めました。

帰還は2月22日12時16分(JT)の予定です。

こちらは今回のミッションで設置された観測用窓「キューポラ」。

ニコラス・パトリック宇宙飛行士がさっそく外を眺めています。

この窓は地球側に設置してあるので外を見ると…、

つねに頭の上に地球が見えます。わぉ、絶景ですね!


野口宇宙飛行士…、何かを撮影中です。

ロボットアームの操作卓がキューポラ内に移設されて今後は
ここから操作するそうです。

STS-130は2月21日の早朝、日本上空を通過します。

1回目は北海道の北方上空、時刻は4時30分頃
Appears 4h30m37s 1.6mag az: 15.2° NNE h:12.6°
Culmination 4h30m54s 1.7mag az: 21.7° NNE h:12.7°
distance: 1166.7km height above Earth: 352.0km elevation of sun: -22°
Disappears 4h35m09s 5.5mag az: 81.8° E horizon

2回目は仙台の上空、時刻は6時5分頃
Appears 6h01m59s 1.8mag az:309.9° NW h:2.3°
Culmination 6h06m24s -1.2mag az: 39.0° NE h:80.7°
distance: 356.1km height above Earth: 351.8km elevation of sun: -4°
Disappears 6h11m19s 5.1mag az:128.3° SE horizon

上記データはいずれも仙台から見た場合です。

1回目は最大仰角が12度、光度1.7等級なので見えない可能性が
高いと思われます。

2回目は太陽高度が-4度なので、Daylight Passになります。
仰角は80度もありますが、光度-1.2等級では、これまた
見えない可能性の方が高いと思います。

しかし、いずれも20秒後方をISSが飛行しています。
ISSは1回目が-1.4等級、2回目が-4.2等級もあるので
ISSを目安にその前方を探すとSTSが見つかるかもしれません。

デジカメでは天気次第ですが、ランデブー飛行を撮影できるはずです。
明朝は早起きして待機することにしましょう。

STS-130 打ち上げ成功!

2010年02月08日 | STS(スペースシャトル)
日本時間18時14分、スペースシャトル最後の夜間打ち上げと
なったSTS-130のリフトオフは完璧と言えるほど見事なものでした。

「リフトオフを待つSTS-130」

昨日は悪天候で打ち上げ9分前に延期が決定しましたが
今日は大丈夫のようです。


カウントダウンは順調に進み… 3,2,1,0


リフト・オフ!


雲を突き抜け、漆黒の空へ進んでいきます。


地上管制官から推力全開の指令…、緊張の瞬間です。


ブースター分離を終えると宇宙はすぐそこ…、


緊急時のリターンポイントを通過! もう地上へは戻れません。


外部燃料タンク分離!


STS-130はゆっくりタンクから離れていきます。実際はタンクが地上に
落下しているのですが…、このシーンはいつ見ても感動です。

しかもリアルタイムで見ることができるのですから驚きです。
リフトオフから約9分、今回の打ち上げは完璧と言えるでしょう。

今回が最後の夜間打ち上げ…、見納めです。暗闇の中を突き進む
スペースシャトルを見ることはもうできません。この打ち上げを
リアルタイムで見ることができたことは感慨深いものがあります。

今回カーゴベイに積んであるトランクウィリティーとキューポラを
取り付けるとISSは90%完成します。実際のところアメリカ分の
組立は今回のミッションで終了と言えるでしょう。

初期の計画に比べるとずいぶん簡略化された感があるISSですが
いよいよ完成です。STSがドッキングした完成直後のISSを撮る
チャンスですが、今回はタイミングがあまり良くないようです。

昼間の通過も含めて撮影できる日をリサーチしてみましょう。

STS-129 Ascent Highlights

2009年12月26日 | STS(スペースシャトル)
NASA Multimediaに「STS-129 Ascent Highlights」
という動画があったので何気なく見てみると…、

おっと、これはすごい!

よくあるミッションハイライトのビデオと思いきや、何と…
STS-129の打ち上げシーンのみを編集した映画仕立ての
超カッコイイ動画でした。必見です!

まずはご覧下さい。→STS-129 Ascent Highlights

このビデオには今まで見たことのない映像や編集がてんこ盛りです。
ハリウッド映画を彷彿とさせるBGMもその効果を盛り上げています。

では、「STS-129 Ascent Highlights」をもっと楽しむための見所を
紹介していきましょう。

scene №1「Opening」
開始40秒から始まるシャトルのロールシーン

通常外部燃料タンクを分離するために行うロールシーンは、
タンクに付いているカメラで撮影するため背景の地球が回転するが
この映像は地球を基準として編集しているため、シャトルが実際に
宇宙空間で回転する様子を実感することができる。

scene №2「Launch day」

リフトオフのシーンは圧巻の一言に尽きるが、なんといっても
見どころは雲を突き抜けるシーンである。5分15秒から始まる
シーンはこのビデオのハイライトである。

さらに度肝を抜かれたのは5分42秒から始まるこのシーンだ。

打ち上げの様子を90度横倒しの角度で写したシーンは、まさ
にアルマゲドンの実写版といった感じだ。

scene №3「補助ブースター分離」

このムービーに流れているBGMがハリウッド映画並みのクオリティで
群を抜いて秀逸であるが、効果音もまた然りである。7分53秒から始まる
補助ブースター分離のシーンで聞こえる固体ロケットブースターが外れる
音は、コックピットで実際に聞こえる音を忠実に再現している。

こちらは補助ブースターを切り離した直後のSTS

補助ブースターを切り離したSTSが宇宙空間へ吸い込まれる
ように上昇していくシーンは、打ち上げシーケンスの中でも
最も美しい映像といっても過言ではないだろう。

scene №4「外部燃料タンク切り離し」

10分48秒から始まる外部燃料タンク切り離しシーンは見たことの
ない映像がたくさんある。このように様々な角度から撮影すること
になったわけを考えると複雑な思いがある。


最近、ソユーズの安全性や低コストが話題になっているが、改めて
「シャトルは宇宙開発の最先端を行く英知の結晶である」と強く感じた。

シャトルの打ち上げには華がある。宇宙開発の未来を感じさせる
ワクワク感がある。システムとして成功とは言えなかったかもしれない
が、宇宙開発の無限の可能性を我々に与えてくれたことは確かだ。

そのシャトルが来年、ミッションを終え退役する。冷戦時代が
生んだ最後の遺産とも言えるこの巨大有翼ロケットが再び
我々の前に現れることはたぶんないだろう。

残り5回のミッションが無事に終わることを祈るばかりである。
有終の美を飾るであろうSTSミッションをしっかり見届けましょう。

ISSとSTS-129のランデブー飛行

2009年11月26日 | STS(スペースシャトル)
午後になって急速に雲が広がり雨もパラパラ…

ISS通過30分前の17時になっても晴れる気配なし、
今日は無理だな~、と思いつつ急速に晴れることも
あるので、一応撮影準備…、

今日のねらいはSTS-129です。
全長37mのSTSは撮影しても、そう簡単には写りません。

そこで撮影システム変更です。30cm反射望遠鏡に
本日届いたばかりの5×パワーメイトを装着。

これで合成焦点距離は7,500mmです。わぉ!
D300mmのf7,500mmは…F25になります。う~ん、かなり暗いです。

おっと、月が見えています。とりあえず撮影してみましょう。

比較のため、まずは今までのシステムで…

D300mm 2×パワーメイト 合成f3,000mm F10 D50 ISO800 1/400

次は新システムで…

D300mm 5×パワーメイト 合成f7,500mm F25 D50 ISO1600 1/80

ふむふむ、拡大率は大きいが、やはり速いシャッターが切れません。
カメラをD90に変えて感度をアップしてみましょう。

D300mm 5×パワーメイト 合成f7,500mm F25 D90 ISO3200 1/40

なるほど、1/100でも撮影できますが、ISO感度を上げた分
粒子が粗くなります。D50の方が粒状性はいいですね~。

しか~し、今日はHD動画による撮影テストも行うため、
あえて、D90で撮影することにしましょう。

おっと、通過時間になりました。あちゃ~、通過コースだけ
雲が切れて、ばっちり見えてます。ふひゃ~、明るい!

これなら今までのシステムで撮影した方が良かったかも~、
STS-129はISSのすぐ後ろにいます。とにかく撮影です。

シャッタースピードは1/40です。たぶんブレブレでしょう。
ISSを撮影して、すぐにSTS-129に切り替えて…、わわ、
集中できません。追尾不能です。わー、天頂を過ぎました。
わぉー、ISSがフレアを起こしてます。おっと、動画に切り替えねば…、
あれ~、ファインダーの中心に入りませ~ん…、ん!今見えているのは
どっち? ISSかな? STSは撮ったっけ? …頭がフリーズです。

教訓!慣れないことをやると必ず無理が生じます。やめましょう!

ほとんど写っていませんでした。いや、ひものようなものは
たくさん写っていました。トホホ…、

こちら奇跡的に写っていた1枚、2009.11.27.17:30頃撮影

D30cm 5×パワーメイト 合成f7,500mm F25 D90 ISO3200 1/40


ボケボケですがISSフレアが映っていました。

以上スチール写真の部は終了です。STSはどこを探してもありませんでした。

さて次は動画です。ステライメージで全てのコマを確認し、良いものを
静止画キャプチャーします。こちらも多くはひも状の写真ばかりでしたが、
かろうじて、形の分かるものがありました。

こちらの写真はハイビジョンサイズの1280×720です。トリミングなしで
このサイズに写るとは驚きです。さすが7,500mmです。露出オーバーと
ブレがありますが、それが改善できれば、かなり期待できます。

そして、こちらがスペースシャトルです。

こちらもトリミングなしです。完全に露出オーバーですが、左側が機首だという
ことが分かります。開いたカーゴベイの後ろに翼端が少しだけ見えています。

このシステム…、極めれば使えるかもしれません。要検討です。

以前撮影したスペースシャトルはこちら→ISS & STS-128
Janusz Krysiakさんが撮影したスペースシャトル→ISSとSTSエンデバーのランデブー飛行

Atlantis Undocks from Station

2009年11月25日 | STS(スペースシャトル)
11月25日18時53分(日本時間)アトランティスがISSより分離しました。

この飛行を終えるとアトランティスはラストフライトを残すのみとなります。

この2時間前、アトランティスとドッキング中のISSが仙台上空を通過しました。

2009年11月25日17時06分頃撮影

よく見ると…、プレアデスのすぐ脇を通過しています。

2009年11月25日17時07分頃撮影(トリミング)

アンドックしたSTS-129はISSの後方を飛行しています。


明日は久々に好条件でランデブー飛行が見られそうです。

ISSの光度は-3.9等、STSは0等級程度と思われます。

以前のランデブー飛行はこちら→ISSとSTS-128のランデブー飛行
ランデブー飛行の写真はこちら→ISSとSTS-118のランデブー飛行

ISSとSTS-128のランデブー飛行

2009年09月09日 | STS(スペースシャトル)
日本時間9月9日午前4時26分にISSから分離したSTS-128
はフライアラウンドを終えたあとISSの前方を飛行しています。


今日の通過条件は下記の通り

高度は北極星のはるか下方、最大仰角は24°しかありません。
予報ではISSの光度が-1.2等級、STSは0.9等級です。
この明るさと通過高度を考えると、経験上STSは見えない
可能性の方が大きいと思われます。

とりあえずISSの通過だけでも見ようかとNikon7×50の双眼鏡をぶら下げて
玄関で見張っていると、息子のバリ君が部活からご帰宅です。

「今日もISS?」
「今日はランデブー飛行だ。たぶん見えないけど、あと3分で通過するぞ」
「場所は?」
「西から東、電線の下辺りだ」

身軽なバリ君はさっと門柱の上にのってキョロキョロ…
「あっ、来た…2機いるよ。」
「えっ、どこ…」

ほひゃ~、はっきり見えます!
ISSの前方、時間にして20秒ほど前のところをSTSが飛行しています。
明るさはデネブとほぼ同じです。(デネブの等級は1.25)

ふひゃ~、きれいです。7倍の双眼鏡で見ても形は分かりませんが
高速で飛行する生スペースシャトルを見るのは感動です。

「この双眼鏡よく見えるね~」
「こんなに透明度がよかったとは…、」余裕で撮影できる条件でした。
「見られただけでも、いいんじゃない。」
「はい、その通りでごじゃります。」

以前撮影したランデブー飛行はこちらISS&STS-118

ISS & STS-128

2009年09月08日 | STS(スペースシャトル)
9月8日19時頃、ISSが仙台上空を通過します。
直距離350km、天気良好、しかもスペースシャトルがドッキングしています。
こんな条件はそうはありません!拡大撮影ミッション再開です!
「あの~、ISS超拡大眼視ミッションはどうなったのでしょう?」
「今日の通過条件はなかなか良いぞ…」


撮影計画です。

本来ISSはきぼうがある部分を前にして宇宙空間を航行しています。
しかし、STSがドッキングしているときは耐熱タイルを保護するため
STSがドッキングしているきぼう側を後ろにして、バックするように
飛行します。

今回の飛行は南西から北東です。STSの姿を写すには
天頂にくる前が勝負です。しかも天頂にくるとISSにぶら下がっている
STSを真下から見る位置になり全く見えなくなります。天頂通過後は
黒い耐熱タイル側を見ることになり写真には写りません。

STSは天頂に近づくほど見えにくくなるので姿をはっきり写すには
高度が低い方が良いことなります。しかし「高度が低い=直距離が遠い」
なのでそのかねあいが難しいところです。

今回はうまくいきました。


こちらは天頂を通過中のISSです。

STSの後部ロケット部分が黒い三角形に見えます。

STS-128はこの9時間後(日本時間9月9日午前4時26分)に
ISSから分離します。条件が良ければ明日はISSと
STS-128のランデブー飛行が見られるはずです。

ISSとSTSエンデバーのランデブー飛行

2008年12月01日 | STS(スペースシャトル)
エンデバー号は今朝、エドワーズ空軍基地に無事着陸しました。

エンデバーがISSから分離した直後の様子をポーランドのISS
ウォッチャーが地上から撮影することに成功しました。

以下11月29日付のSpaceWeather.comのWhat's up in Spaceの記事…
「2つの宇宙船:夜空を望遠鏡で見たことは何度もあると思いますが、
2機の宇宙船が並んで飛行する様子をあなたは見たことがありますか?

昨晩、ポーランドで並んで飛行するISSとエンデバーの撮影に成功しました。
撮影したのはポーランドのKoluszkiにすむJanusz Krysiak さん。
自宅にある天文台の16inch望遠鏡を使用して撮影しました。

エンデバーは11月28日にISSから離れ、11月30日にフロリダに着陸する予定です。その間、条件がそろえばISSとSTSが並んで上空を横切る様子を見ることが出来ます。STSは木星と同じ明るさ、ISSは金星と同じ明るさで輝くので絶対に見逃すことはありません。あなたの地域で見える時間は Simple Satellite Tracker でチェックできます。」

すごい写真ですね~。これはISSから分離した直後の
フライアラウンドをしているときの様子ですね。

この時の様子をフィギアで再現してみました。

STSはドッキング中、後部(垂直尾翼側)を地球側に向けているので
全体の姿が地上からは見えない位置にあるため、本来の姿を撮影するのは
非常に難しい対象です。ランデブー飛行を見るのさえまれなのですから、
フライアラウンドをしているときに自分の家の上空を通過したのは
ごくごくまれなことです。そのチャンスを逃さず撮影した
Janusz Krysiak さんに拍手ですね。

こちらは以前「ISS拡大撮影(2)セカンドミッション」で紹介した写真

この写真はISSが天頂を過ぎて高度45°付近に来たとき
撮影したものです。中央部分にカーゴベイを開いたSTSが
ぶら下がるように写っています。

STSの飛行コースによっては意外と写るものですね。
運が良ければハッブル望遠鏡を修理する様子も撮影
出来るかもしれませんね。


ISSとSTS-118のランデブー飛行

2007年08月21日 | STS(スペースシャトル)
ハリケーン「ディーン」を避けるため帰還を1日
早めたスペースシャトル「エンデバー」はISS
とのドッキングを解除して現在ISSの後方を
飛行しています。

その様子が仙台で見られました。

19時36分、ISSが見えてきました。この時点でシャトルは
肉眼で見えなかったのですが、写真では写っていました。


ISS後方のシャトルが肉眼ではっきり見えました。
ISSは-2.3等級、シャトルは-1.3等級です。


北斗七星のすぐ脇を通過中、


シャトルは見かけ上30秒ほどISSの後方にいます。


ヘルクレス座を通過中のエンデバー号

シャトルには7人の宇宙飛行士が乗っています。その一人は
教師として初めて宇宙授業をおこなったバーバラ・モーガン
さん。マコーリフさんの意志を受け継いでのフライトです。

この輝く光点の中に7人の宇宙飛行士が乗っていると思うと
不思議な感じがします。前を行くISSには3人の飛行士が
乗っています。完成前から老朽化が心配されているISS‥
やはり、宇宙の環境は苛酷なんですね‥


地球の影に入っていくISS、シャトルも30秒後に
見えなくなっていきました。右上は飛行機です。


飛行機が飛んでいった南の空にはさそり座と木星と上弦の月。

エンデバー号はまもなく軌道を離脱して大気圏に突入します。
帰還予定日時は8月22日午前1時32分(日本時間)です。