goo blog サービス終了のお知らせ 

晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

アポロ型特異小惑星2009DD45

2009年03月03日 | 隕石・小惑星
現在、直径35mほどの小惑星が地球のすぐそばを通過しています。

以下3月2日付のSpaceWeather.comのWhat's up in Spaceの記事…
「ASTEROID FLYBY:小惑星2009DD45が今日地球のすぐそばを通過します。
最接近する時刻は3月2日13:40(UT)日本時間22:40(JST)、距離は72,000km(0.00048AU)。この距離は静止衛星軌道の2倍という近距離です。35mという大きさは1908年シベリアに落下したツングースカ隕石→webとほぼ同じ大きさになりますが、今回は地球の表面をこそげ取るような衝突の危険性はありません。経験豊かなアマチュア天文学者はthis ephemeris→webを使うことで地球からこの小惑星を観測することができます。」

〈管理人補足説明〉
2009DD45はサイディング・スプリングスのスカイサーベイで2月27日に
南天とも座を撮影した画像上で発見された18等級の小惑星である。

今回は衝突の危険性はないが地球近傍をかすめる小惑星としては
非常に大きく、しかも最接近の距離が地球-月距離のわずか1/5という近さである。
そのため、1時間に25°という速さで空を駆け抜けていく。しかも接近時の
等級が11等級であるため小望遠鏡でも十分観測できる明るさである。

日本では22時頃から朝方まで観測できる好条件にある。
うみへび座→おとめ座→うしかい座→かんむり座と高速で移動する
小惑星は03:00(JST)現在うしかい座を通過中である。撮影を試みるため
待機していたが仙台の天気は曇り+雪…、残念ながら撮影はできない状態です。

すでにSpaceWeather.comに2009DD45通過の動画がUPされています。
from Albert Quijano Vodniza →movie
from Dave Herald →movie

Dave Herald さんの動画はリアルタイムなので小惑星が高速で移動している様子を
見ることができます。

テキサス州オースチン火球のその後…

2009年02月20日 | 隕石・小惑星
2月15日の11時頃、テキサス州オースチンで見られた火球…

動画はこちらfireball

当初はシベリア上空で衝突したイリジウム33とコスモス2251の
スペースデブリが落下してきたのではないか…、と思われていたが


どーも、そうではないようである。

以下gazette.comの記事(2/16)
「北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)のスポークスマンは2月15日の
日曜日にテキサス上空で見られた火球は流星雨であったと発表した。

我々は軌道上を回る数千の衛星をトラッキングしているが
突発的に起こる流星雨を追うことは出来ません。
ピーターソン空軍基地で行っている宇宙及びミサイル領域の
監視から火球はトラッキングしている衛星に由来するものではなく
流星雨によるものだと考えられます。」

ふむふむ、ということは…
流れ星が青空の中で見えた非常に珍しい現象ということになりますね。

このとても希な現象が…、実はつい最近日本でも起きていたのです。

以下天文ガイド3月号の記事…
「2008年12月のおもな火球
№19 出現時刻12月19日12時10分 明るさ-12等 
場所 茨城、埼玉、群馬
白昼に出現したもので、消滅時に複数個に分裂した様子が目撃されて
いる。空の明るい状態で明瞭な様子がとらえられていることから
1996年1月のつくば隕石火球に匹敵する-15等ほどの明るさがあったものと
思わる。情報を総合すると茨城県北部から福島県南部上空に出現した
ものと推定され、隕石の落下の可能性もある。」

そのときの目撃情報が日本流星研究会の掲示板に寄せられています。
掲示板へのリンクJN掲示板

この記事を読んで(昼間の流星はどんなふうに見えるのだろう?)と
妄想すること数週間…、まあ一生見ることはないなあ~
などと思っていた矢先に、今回のデブリ落下騒動です。

ふひゃ~、昼間の流れ星だ~、感動した~!、待てば海路の日和ありだ~!!
長生きするものですね。いや~、いいものを見せてもらった!

その後の情報では、テキサス州では隕石ハンターが集結しているようです。
日本だったら絶対見つからない隕石ですが、アメリカでは見つかるんですね~。

隕石を発見したのは、北部テキサス大学の天文学研究所のプラネタリウムディレクター、ロン・ディウーイオと同大学の天体観測所のマネージャー、プレストン・スター。

彼らがもっているクルミサイズの隕石はダラスの南70マイルの所にある町の西部で発見したそうです。ソニックブームやがらがらという音を聞いたというパン屋の店主やガソリンスタンドのオーナーの話をもとにたどり着いた砂利道で、このチャコールブラックの小石を見つけたそうです。

すでに、そのときにはロシアから来た科学者やツーソンから来た隕石ハンターも
うろついていたので、自分たちはとてもラッキーだったと語っています。

他にも見つけた人がいるようです。

いかにも、テキサスのお方という感じの若者たちです。

典型的なコンドライト隕石のようですね。

「カナダ西部の大火球」続報

2008年12月09日 | 隕石・小惑星
カナダ西部のアルバータ州一体で広く観測された火球の
新たな動画が公開されました。
動画はこちらFireball

この火球を形成した隕石は重さが10トンはあったと推測され、
数百グラムから10キロ超まで、数にして数千個の隕石が落下した
と考えられています。

最初の隕石を発見して一躍有名となった大学院生のエレン・ミレーさん。
発見当時の様子をインタビューで答えていました。

「私にとって初めての隕石捜索はとてもエキサイティングなものでした。
この地帯を車で走っているとき、突然氷上に黒いものが見えたときは
とてもうれしかったわ。でも、隕石を発見できたことはビギナーズラックです。」

この方がアラン・ハイルデブランド教授


教授の足下に転がっている隕石が、今回発見された最大の隕石(13kg)


こちらが発見場所…

13kgの隕石は落下の衝撃で深さ5cm~10cmの穴を作り
その後バウンドして、この場所に落ちたようです。
穴は小さいですが、この場所が凍土だということを
考えると…、すごい威力ですね。

これ以上の大きさの隕石も落ちているだろうと予想されています。
落下場所が住宅地でなくて良かったですね。
何しろ数千個の隕石が落ちてきたのですから… 

詳しい記事のリンクはこちらwebpage

この大火球のエネルギーはTNT火薬100~300トン分の規模があったという
ことです。小惑星2008TC3の時はTNT火薬1.1~2.1キロトンなので
スーダン隕石に比べるとこちらのエネルギーは1/10となります。
いかに小惑星2008TC3のエネルギーが大きかったかわかりますね。

そういえば、小惑星2008TC3の隕石が見つかったというニュースは
まだ、聞こえてきませんね~。
多数の隕石が落ちていると思われるのですが…。 

「カナダ西部の大火球」その後…

2008年12月02日 | 隕石・小惑星
カナダ西部で目撃された大火球はネットでも動画が
配信されていたので見た方も多いと思います。

以下Technobahnサイエンスの記事…

「カナダ西部でナゾの火球が観測、突然 夜空が昼間のように光り輝く」
【Technobahn 2008/11/22 22:05】カナダ西部にあるアルバータ州で、現地時間で20日午後5時半頃、夕刻の夜空に太陽のように明るく輝く「火球(Fireball)」が通過するというナゾの現象が起きていたことが判った。
火球が通過した夜空は一瞬、昼間のように明るく照らされるなど、その異常な光景は住民の間では驚きをもって迎えられた。
火球がアルバータ州に上空を通過する模様は複数の住民によってビデオに撮影。それらの映像の分析結果から今のところ火球はアルバータ州に上空を秒速60キロという極めて高速で通過、地上に落下することなしに数秒で燃え尽きてしまった模様だ。

まだ動画を見ていない方はこちらをどうぞFireball

地上に落下することなしに数秒で燃え尽きてしまったと
思われていたこの火球…なんと隕石を落としていたのです。

AP Associated Pressの記事
「Scientists find meteor debris in Canada」
LLOYDMINSTER, Alberta (AP) -カルガリー大学のアラン・ハイルデブランド教授と大学院生のエレン・ミレーさんは木曜日の午後、アルバータ州とサスカチュワン州に沿って流れるバトル川の近くで多数の隕石を発見した。隕石はおよそ7マイル四方のエリアに数千個落ちていることが分かった。

この方が隕石を発見した大学院生エレン・ミレーさん。


そしてこちらが隕石…、あきらかに隕鉄ですね。
アリゾナに落ちたキャニオン・ディアブロとよく似てます…。


ミレーさんが取材を受けている写真はあるのですが
アラン・ハイルデブランド教授の写真はないようです…。

さっそく隕石コレクターのロバート・ハーグさんが食指をのばしているようです。
見つかった隕石1kg(the first one-kilogram chunk of the meteor that is found)を$9,700で買い取るとオファーしているようです。ロバート・ハーグさんといえば世界最初のメテオライト・ハンターですからね。今も世界中を飛び回っているようですね~。




「小惑星2008TC3」その後…

2008年11月11日 | 隕石・小惑星
10月7日02時45分(UT)に地球に到達した小惑星「2008TC3」を
地上から撮影した写真が先日公開された。

以下11月7日付のSpaceWeather.comのWhat's up in Spaceの記事…
「崩壊した小惑星:2008年10月6日に発見された小惑星2008TC3は約1日後、予測通り地球に衝突した。幅約3メートルの小惑星は満月と同じくらいの輝きを放ちながら大気中で崩壊した。到達時刻と落下地点は信頼できる精度で予測されていたが、スーダン北部は人里離れた地域であるためその様子を見た人はほとんどいなかった。

しかし、今初めて地上からその様子を撮影した写真が送られてきた。

この写真はモハムド エルハッサンが撮影したビデオ映像から取得した1フレームをKarthoum大学のムアイア シャダッド教授が伝えたものである。この写真は大気圏に突入した隕石の衝撃波が高層大気でねじれていく様子を表している。日の出直前の太陽が照らしているので雲が輝いて見えている。研究者たちはこの写真が公開されたことで、小惑星衝突の詳細を伝える写真がさらに公開されるのではと期待している。」

う~ん、この写真は本当に2008TC3の落下直後の写真なのだろうか?
で、調べてみました。

「撮影時刻について…」
落下時刻02時45分(UT)のスーダン時刻は…04時45分。
撮影時刻は雲の流れ方からみて落下後10分~15分程度は経過していると
思われる。落下地点での日出は05時42分、薄明開始が04時28分…。
現地での05時00分の東の空をステラナビゲーターで再現してみた。

この様子を見ると、ほぼ時刻はあっているようです。

「撮影場所について…」
地上風景が写っていることから撮影場所は落下地点よりかなり西であることが分かる。
2008TC3の正確な落下場所はWikipediaにあった。

赤ラインが2008TC3の軌道、高度93kmで衝撃波を発生、その空振動が記録される。オレンジラインが指しているところが気象衛星に写った地点、この様子から小惑星は高度93km付近から流星痕をたなびかせ、高度51km付近で爆発、その後それぞれの破片が雲を引きながら落下したと考えられる。
モハムド エルハッサンの写真を見ると写真は東南東を向いて撮影されている。そのことから、この写真はエジプト国境に近いスーダン北部、ナイル川流域近辺で撮影されたものと推測される。結論からするとこの写真は2008TC3の落下直後の様子を撮影したものでまちがいないようである。

こちらはメテオサット8号がとらえた爆発の瞬間


こちらは725km離れたエジプトの海岸にあるライブカメラが
2008TC3の発光をとらえたという記事…

記事のリンクはこちら
海岸にある無人カメラ… 04時46分の映像だけ何かに照らされて
周りの景色がはっきりと写っています。その光源が2008TC3の爆発だと説明
していますが… 725kmも離れているのにそんなに明るくなるのでしょうか?
映像のリンクはこちら
2008TC3の落下の様子をとらえた写真はどこかにあるのでしょうか?
地球到達時刻が分かっていたのですから1枚くらいあってもいいのですがね~。

こんな写真もありました。

隕石の落下地点です。きっと、世界中の隕石ハンターが
ここで落下した破片を探していることでしょう。

小惑星2008TC3

2008年10月08日 | 隕石・小惑星
その情報が跳び込んできたのは10月7日の午前11時頃…
「あと1時間以内に小惑星が地球に激突する!」
なんだって~!地球はどうなるの~!いったいどこに落ちるの~?

昨日、突然降ってきた小惑星地球衝突騒動…!?
いったい何が起きたのか?時系列にまとめてみました。

10月6日06時30分(世界時UT)←10月6日14時30分(日本時間)
地球に接近する小天体を観測しているカタリナ・スカイ・サーベイ
のアリゾナにあるレモン山望遠鏡が小惑星を発見する。

10月6日付のSpaceWeather.comのWhat's up in Spaceの記事…
「2008TC3と名付けられた小惑星が地球に向かっている。この小惑星が地球に衝突する確率は今のところ99.8%以上である。NASAのジェット推進研究所のスティーブ・チェスリーによると、この小惑星は10月7日02時46分(UT)、日本時間10月7日11時46分にスーダン北部から紅海付近で大気圏に突入する見込み。大きさは数メートルであるため、住民が被害を受けたり地域が破壊されることはない。しかし、TNT火薬数キロトンのエネルギーがあるため大気中で火球となって爆発、崩壊するだろう。このサイズの小惑星は数ヶ月に一度の頻度で地球に衝突しているが、衝突する前に発見されるのは人類史上初めてのことである。」

ふむふむ…少なくとも地球の終わりではないようですね。
さっそく世界中の天文台で観測が始まったようです…

イタリアのRemanzacco天文台
地球から17万kmまで接近した2008TC3の撮影に成功。10月6日20時30分(UT)

CAST天文台
地球から15万kmまで接近した2008TC3の撮影に成功。10月6日21時10分(UT)

カナダのキュベック
2008TC3の撮影に成功する。10月7日01時32分(UT)
この撮影者は撮影時間のわずか10分間の間に2008TC3のスピードと方向が
著しく変わったことに「Amazing!!」と叫んだようです。
なにしろ衝突の1時間前ですからね~、すごい光景だったことでしょう…。


このニュースが日本のネット上に配信されたのは10月7日午前11時40分…
衝突のわずか6分前です。

配信したwebはTechnobarnサイエンス…
以下その記事の抜粋。

「小惑星が地球との衝突コース入り、北アフリカに落下の見通し」
【Technobahn 2008/10/7 11:40】小惑星「2008 TC3」が地球との衝突コース入りをしたことが7日、ハーバード大学の発表により明らかとなった。
今回、地球に衝突することが明らかとなった「2008 TC3」は、直径が90~450cmの小型の小惑星で、米東部標準時で6日午後10時46分頃に北アフリカのスーダンの上空で地球の大気圏に突入する見通しだ。
ハーバード大学の観測グループでは、今のところ「2008 TC3」は小さすぎるため、大気圏で燃焼し、地上までは到達しないと見ている。
小惑星の地球と衝突コース入りをしたことが、事前に警告として発表されるというのは今回が初の出来事となる。

そして時刻は02時46分(UT)…

いかに情報社会といってもスーダンに落下した小惑星の情報はすぐには
入らない…。目撃情報はあったのか?隕石の落下はあったのか?

当日の様子は10月7日付のSpaceWeather.comのWhat's up in Spaceの記事にあった…
「小惑星2008TC3は今朝地球に到達。スーダン北部で大気圏に突入して爆発した。ケニヤの空震動観測所ではその衝撃波を記録していた。西オンタリオ大学のピーター・ブラウン教授の解析によると小惑星は02時43分(UT)大気圏に突入、そのエネルギーはTNT火薬1.1~2.1キロトン,幅3メートルの小惑星はそのほとんどが大気中で蒸発したが、数片が隕石となって地上に落下したと見られる。今のところ火球を撮影した情報はない。目撃情報はエールフランスのクルーから報告されている。クルーたちは02時46分ちょうどに、短い閃光を見たそうである。」

ふう~、何事もなかったから良かったものの、小惑星の大きさがこの10倍だったら
アリゾナのツーソンにあるクレーターと同じものができていたはずです…。

余談ですが、警戒レベルの小惑星は現在988個あるそうです。
その中に月までの距離(38万km)より近づくものはありませんが、
10月29日には116mの大きさの小惑星が4.1LD(1LD=380,000km)の
ところをかすめていくそうです。頻繁に地球近傍を通過しているとは驚きですね。


満天の星に願いを

2007年06月02日 | 隕石・小惑星
今日はバリ君と一緒に東京日帰りツアーに出かけました。
目的地は国際ミネラルフェアーとプラネタリウムです。

プラネタリウムは池袋にあるスターライトドーム満天に行きました。
今日から始まった夏番組「満天の星に願いを」を見ましたが、
星空の美しさに二人とも大満足でした。

満天のプラネタリウムはコニカミノルタ社製の「インフィニウムγ(ガンマ)」で投映しています。この装置では、7等星1万5千個、8~9等星37万個、合計約40万個の星を映し出せます。肉眼で見える星は約6500個ですので、その60倍の星が映し出されていることになります。

7等級以上の実際には見えない星まで投映しているので不自然さがあるのでは?
と思いましたが、実際の星空により近い感じがしました。
光学式投影とデジタル投映の切り替えもスムーズでなかなかでした。

テーマ曲として流れた福耳の「星のかけらを探しに行こうAGAIN」も心地よく
星のお勉強をしながら楽しめた40分でした。

プラネタリウムを見た後は本物の「星のかけら」を探しに行きました。
東京国際ミネラルフェアーです。

すごい混雑です。人がひしめき合って動けません‥

何とか隕石ブースにたどり着きましたが、お目当てのアエンデ隕石はありませんでした。


200万円もするパラサイト隕石があったりして見るぶんには楽しめました。

どの隕石も値段が高めでしたが、2つほど購入して帰りました。

左は普通のコンドライト隕石。表面を研磨して中の様子が見られるようにしてあります。よく見るときれいなコンドリュールが一つ見えるのでつい買ってしまいました。
21.6gで¥2160です。
右は最近良く出回っているMUONINALUSTA隕石です。その表面はギベオンより美しく
世界で最も美しいウィドマンシュテッテン模様と言われて高値で取引されていましたが、最近スェーデンで再発見されたため値段が落ち着いてきたようです。
18.5gで¥2220でした。

バリ君はダチョウのたまごを購入してご満悦です。
(ミネラルフェアーでダチョウのたまご‥? ま、いいか‥)

地上にやってきた星

2007年05月10日 | 隕石・小惑星
夜空を横切る流れ星。
その光は空気との摩擦による発光現象。

大気が無い月面上ではおそらく流れ星をみることは
不可能だろう。どんな小さな流星も発光することなく
隕石となって月面に到達しているはずだ。

地球上に落ちた隕石が発見されることは稀である。
摩擦に耐えて形を残したまま地表に届いたとしても、
その多くは人知れず海底へと沈んでいるはずである。
地球の表面の70%は海なのだから‥

しかしこれまで数多くの隕石が発見されている。
いったい地球上にはどれだけの隕石が降っているのだろう。
そしてその隕石にはさまざまな種類がある。
その多様性に人類の創造をはるかに超えた宇宙が見えてくる。

「ガオ隕石」 1960.3.5  アフリカ・ブルキナファソに落下

タイプHの普通コンドライト隕石 これらの多くは太陽系ができた45億年前に形成されたものである。

「火星起源隕石」  1998.5.1  リビアのサハラ砂漠で発見される

これは火星を起源とする隕石。形成された年代が1.8億年前とごく最近である。岩石の中に含まれている気体成分が火星探査機が分析した火星大気と同じだったことから火星起源と確認されている。はねとびのほぼ100円ショップで塚地さんが購入したものと同じ隕石である。

「マーチソン隕石」 1969.9.28 オーストラリアのビクトリアに落下

マーチソン隕石はアミノ酸などの有機物が初めて確認された隕石である。地球が誕生したときは高温の火の玉だったため、いつ地上にアミノ酸が形成されたのか謎となっているが、その答えがこの隕石にあると考えられている。

日本で隕石が発見されるのはごく稀ですが、過去の記録を見ると
定期的に落ちているようです。その間隔は意外にも短く4~5年です。
2003年の広島隕石を最後に日本では隕石が発見されていませんので
そろそろ日本に落ちてくるかもしれませんね。