正直に言うと、家族の回復ということには、
あまり思いを巡らした事がなかった。
他の人の体験を聞いて、大変だったであろうことを想像は
できても、自分の家族となると、罵倒や、暴力など、酒害と
される事は全く無かったし、食事を取らずに、飲んで悶々と
している私の姿を見て、心配はしていたであろうが、
実害が無いことと、仕事にはきちんと出ていたことで、
あまり関係が無い様にも思っていた。
だが、実際は、依存症本人の回復よりも、家族の回復の方が
遥かに時間がかかることを教わった。
18年も断酒を継続している方でさえ、家族が何かの拍子に、
その方が飲んでいた頃の負の記憶をフラッシュバックさせる
ことがあるようだ。
家族の回復は、本人の回復の時間の倍は必要だとの事である。
驚いたが、実際は、病気でおかしくなっている状態を、
しっかりとした意識で見てきた家族が受ける苦痛とダメージは、
本人には、想像出来ないであろう。
私も、飲み方がおかしくなり始めたのは、6年ほど前からだと
思うが、昨年、病院につながるまでの5年間、私の気付かない
面で、家族は心を痛め、心配してきたのだと思うと、申し訳ない
気持ちで一杯である。
5年掛けて、悩ませてきた以上、それを癒すには、最低5年、
いや、10年は必要なのかもしれない。
その事も、私自身が肝に銘じておかなければ
ならないことであろう。
かといって、5年、10年という先を見ることは、こと断酒に
ついては気が遠くなってしまう。
まずは、目先の3年、そして、一年を重ねていくことで、
徐々にではあろうが、家族への償いも出来て行くのかもしれない。
失敗して、飲んでしまう事は、本人にとっても、家族にとっても、
振り出しに戻ってしまうことになる。
自分はまた一からと思えても、家族が同じように、
また一からと前向きに考えられるかどうかは、わからない。
またあの最悪のときに逆戻りかと考えると、家族の理解も、
忍耐も、気力も、一瞬で萎えてしまうであろう。
本当に、一つ一つ積み上げていく、積み木のような
ものなのである。
あまり思いを巡らした事がなかった。
他の人の体験を聞いて、大変だったであろうことを想像は
できても、自分の家族となると、罵倒や、暴力など、酒害と
される事は全く無かったし、食事を取らずに、飲んで悶々と
している私の姿を見て、心配はしていたであろうが、
実害が無いことと、仕事にはきちんと出ていたことで、
あまり関係が無い様にも思っていた。
だが、実際は、依存症本人の回復よりも、家族の回復の方が
遥かに時間がかかることを教わった。
18年も断酒を継続している方でさえ、家族が何かの拍子に、
その方が飲んでいた頃の負の記憶をフラッシュバックさせる
ことがあるようだ。
家族の回復は、本人の回復の時間の倍は必要だとの事である。
驚いたが、実際は、病気でおかしくなっている状態を、
しっかりとした意識で見てきた家族が受ける苦痛とダメージは、
本人には、想像出来ないであろう。
私も、飲み方がおかしくなり始めたのは、6年ほど前からだと
思うが、昨年、病院につながるまでの5年間、私の気付かない
面で、家族は心を痛め、心配してきたのだと思うと、申し訳ない
気持ちで一杯である。
5年掛けて、悩ませてきた以上、それを癒すには、最低5年、
いや、10年は必要なのかもしれない。
その事も、私自身が肝に銘じておかなければ
ならないことであろう。
かといって、5年、10年という先を見ることは、こと断酒に
ついては気が遠くなってしまう。
まずは、目先の3年、そして、一年を重ねていくことで、
徐々にではあろうが、家族への償いも出来て行くのかもしれない。
失敗して、飲んでしまう事は、本人にとっても、家族にとっても、
振り出しに戻ってしまうことになる。
自分はまた一からと思えても、家族が同じように、
また一からと前向きに考えられるかどうかは、わからない。
またあの最悪のときに逆戻りかと考えると、家族の理解も、
忍耐も、気力も、一瞬で萎えてしまうであろう。
本当に、一つ一つ積み上げていく、積み木のような
ものなのである。