ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

断酒は手段

2006年11月19日 | ノンジャンル
月例会での、院長先生のお話で、「断酒は手段」という事を
強調されていた。

飲酒によって、肉体的にも精神的にもダメージを与え続け、
家庭や社会生活の基本となる、人間関係を損ない、信頼を
失ってきた、長年に渡る酒害を、断酒したからといって、
一気に取り返せるかというと、決してそういうことは無い。
目的は、健全な生活と、健全な自身と、健全な人間関係の
回復にある以上、断酒は目的とされるものではなく、
あくまでも手段であるとのご指導であった。

以前、断酒初期において、全ての変革を断酒によって一気に
求めるべきではなく、断酒自体を目的とする時期もあって
しかるべきであり、今日一日を、飲みたいのを我慢して何とか
飲まずに過ごすという事で精一杯の人に断酒は手段などと
いったところで、何の意味があるのかと疑問を提起した事も
あった。

今回の院長先生のご指導は、少なくともお酒に囚われる事から
一応の脱却をし、例会にも参加して、断酒継続をしておられる
方々に向けてのお話ということで、非常に納得のいく
ものであった。

頭痛や、怪我、胃痛などと違って、それなりの処方、治療を
すればすぐに目覚しい回復を見られる病気ではないので、
断酒という唯一の手段をもって、早くとも3年、5年という
継続的なお酒の無い生活をしていく中で、本当の意味での
回復の軌道に乗れるとの事。
その継続の手助けとして、自助グループがあり、通院がある
とのお話であった。

自分自身に置き換えてみても、1年と半年というのは、本当に
緒についたばかりの時期と考えられるし、これからが正念場とも
言える。確かに、3ヶ月周期でいろいろと波があったとはいえ、
無我夢中の初期は省いて、しっかりと自分の意識の下で断酒を
継続してから、ようやく二廻り目に入ったところである。

ひとつの大きな節目となる3年に向けて、気持を引締めるとともに、
波立つ感情と、精神状態を極力客観的に捉えて、必要な折には
記録してという事を、今後とも継続していきたいと考えている。