ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

安全地帯

2006年11月15日 | ノンジャンル
男というものは、ひとたび連れ合いを持つと、
その連れ合いに先に発たれた場合、情けないものである。

母親が亡くなってからというもの、父親はめっきり
弱くなってしまった気がする。
精神的にも、肉体的にも、老け込んでしまったようだ。

反対に、女性は逞しい。
支えないといけないものが無くなると、途端に元気に
なるものなのか、ご亭主を無くされた方というのは、
傍目に見ても、ますます元気で、前向きである。
いや、もっと言えば、以前より遥かに人生を謳歌している
ようにも見える。

家庭を守る女性がいる、その場所が安全地帯となって、
男は外に働きに出る事が出来る。
安全地帯を失えば、路頭に迷う事になる方が多い。
いや、安全地帯ということを、認識していないで、当り前と
思っている事が、そもそも、失った時のダメージを致命的に
しているのかもしれない。

外で何があろうと、戻る事が出来る場所があることを
感謝しなければいけないと、父親を見るにつけ、反省もし、
気持も新たにさせられるのです。