ソモソモの問題の発端は先月27日に開かれた舞浜地区市街地液状化説明会時に参加者に配布した説明資料を担当窓口に貰いに行ったことに始まります。(私は、無料で貰うことなどさらさら考えていなくて、資料のコピー代は支払うつもりでした。)
ところが、窓口職員は「情報公開の手続きを踏んでください」の一点張りなのです。私は舞浜には住んでいないので、部外者だから情報公開云々となったのです。
しかし、一度関係者だけとはいえ、外部にさらされたのですから情報提供と言う形で市は出すべきであると私は考えています。ですので、情報公開の開示手続きは踏む必要などないと主張したのですが、ガードは大変固く、その後二度窓口に行き、「開示請求の手続きなど踏まずに出して下さい」とお願いしているのですが、市の態度は変わりません。
先月27日に説明会場で資料配布をした時も、また、その説明会に参加しなかった舞浜在住の市民に直接郵送した時も、どちらも「この資料を外部に渡すな、取り扱い注意」などの説明は一切していません。つまり、市の認識は明らかに「厳重に取り扱いを要する資料」だなんては考えていないことは間違いありません。
なのに一体何を根拠に「開示請求の手続きを取れ」と言っているのでしょうか。
大変疑問に思ったので、市の各種審議会や委員会で傍聴人に用意されている資料の扱いがどうなっているのかを調べるために、先週月曜日から金曜日まで毎日開かれた各種審査会・委員会を傍聴してみました。夫々の会議で受け入れ予定の傍聴者数は異なりますが、いずれも傍聴を認め、当日審議するための資料は用意されていました。
※どの委員会も傍聴人は私一人でした。
①2月5日(月) 浦安市環境審議会
②2月6日(火) 浦安市学校給食センター運営委員会 (傍聴定員3名)
③2月7日(水) 浦安市廃棄物減量等推進審議会 (傍聴定員10名)
④2月8日(木) 浦安市総合教育会議 (傍聴定員5名程度)
⑤2月9日(金) 行政改革推進委員会 (傍聴定員5名程度)
会議5分ぐらい前には会場に着くようにアタフタした日々でしたが、委員会の内容はどれも大変勉強になるものでした。しかし、その資料の扱いはそれぞれまちまちで、同じ市の事業であるはずなのに、驚くばかりでした。
①は会場に入る前に傍聴人としての名前・住所を書き込むと同時に資料が渡されたので、係の人に「これは頂けるのですか。持ち帰って良いのですか」と質問しましたら、当然の返事「ハイ」と言うものでした。自立支援協議会は結構傍聴しているのですが、毎回必ず情報公開室でコピーを取る手続きを要求されてきたので、この委員会の市民目線の対応には、「市長が変わるということは、こんな些細なところにも表れるのだ」と内心喜んでいました。
会議が始まるまでに少々時間があったので、廊下の椅子で待たされることになりました。暫くしたら、上司が部屋に入って行く後姿が見え、部屋の中で資料の扱いについて話している声が聞こえてきまして。それと同時に受付にいた職員とは別の職員が私のところにやって来まして、「資料は会議終了後返却して下さい」と、何とも理不尽な話が出てきました。それは可笑しいと抗議したのですが、会議が開始されたので会議終了後に交渉し、結果、隣の情報公開室で担当者がコピーを取り、代金を支払い資料を手に入れることが出来ました。
②は、会議終了後に回収する旨の話が出てきたので、強く抗議しました。が、なかなか納得してもらえず、課長に昨日の話を伝えましたら、「コピーは市がするので、お渡しは明日になる」と言うのです。(データーが給食センターにあるので、この日は出来ないというわけです。)私は、市が用意した資料をすぐにコピーしてください、昨日と同じ対応をして下さい、と強く要求し、結果、市が用意した資料を私が借りる形で持ち出してコピーをすることになりました。この日の資料はカラー入りのページもあったのですが、情報公開室のコピー機はカラー機能がないので、外に持ち出さざるを得なかったわけです。結局、1階の市民活動センターのコピー機はカラー対応しているので、コンビニまでいかずに済みましたが。
③この会議でも少々揉めましたが、情報公開室で話し合い、その結果傍聴者用に用意されていた資料をコピーして(コピー代金は支払う)手に入れることが出来ました。
④この日に用意されてた資料には驚きました。資料が保存されているホルーダー表紙に「会議資料持ち帰り禁止」との張り紙がしてあるのです。「会議終了後、回収します」とまで書かれています。月曜日からのやり取りが報告されてこのような形態になったのかどうかは分かりませんが、資料の厳重管理です。
尤も、私は資料そのものを一度も持ち帰ったことなどないので、何でこのようなことをわざわざ表紙に張り紙をするのか不思議でしたが。
この会議は内田市長が中心で運営され、議題は「30年度教育施策について」と言うもので、市長が教育関係の新年度方針を話し、その後、教育委員さんたちが若干の意見を言うのを関係職員約30名が静かに聴くというものでした。
約1時間の会議終了後、当然に資料回収に担当者が私のところに来まして、返却を求められました。「資料そのものを貰うつもりはありません、昨日も一昨日もコピーしたものをコピー代金を支払って貰っていますので、今日も同じ扱いをして下さい、もし同じ扱いが出来ないとなるとその理由を示してください、」こんなやり取りを数十分しました。「昨日も一昨日も、最終的には担当者の判断で結論を出してくれていますので、同じような対応をしてくれるように要請したのですが、「上司と相談する」と言って部屋を出ていき、その後、当日は配布した資料をそのまま私にくれました。5時過ぎていたので資料代金は翌日情報公開室で私が支払うという形で処理してくれました。
⑤今週最後の傍聴、ここで驚くことが起きました!
委員会室に用意されていた資料最初ページに、「※閲覧用ですので書き込み等はご遠慮下さるようにお願いします。※会議終了後は、事務方までご返却下さい。」と書かれているのです。そして、会長(委員長)がわざわざそれを読み上げたのです!
(皮肉なことに、資料イ、情報公開の推進 と言う個所には「市が保有する情報を市民が利用しやすい形式で提供・公開することによって、より開かれた行政を推進します。」と書かれていました。)
会議終了後、当然に「回収」の話が出てきましたので、私はこれまでの(月曜日-木曜日)経緯を話し、コピーを取らせて下さいとお願いしたのですが、全く聞く耳を持たず、「コピーを取るなら情報公開の手続きを取って下さい」の一点張りです。昨日までの経過を何度話しても、「情報公開の手続き」を求めてくるので、「そこまで言う根拠は何なんですか、当然に文書化されたものがあるでしょう、それを見せて下さい」とお願いしたら、別室からマニュアル・文書を持ってきました。私は初めて見る文書でしたので、「浦安市にもこのような決めごとがあるのか」と驚き、「では、この文書をコピー代を支払うからコピーさせて下さい」とお願いしましたら、ここでも「情報公開の手続きを取ってください」と言い出したのです!
本来なら、このような文書は情報公開室で自由に閲覧できる状態になければならないものです。それを「開示請求の手続きを取れ」と言うのです。
市職員が仕事をする上でのマニュアルです。それは情報公開の手続きでが必要なのですか?
こんなマニュアル、何時作ったのかも知りたいし、中身が妥当かどうかも知りたい、それには開示請求が必要だというのです。
手続きを取らない限り市民は見ることができないわけです。仕方なしに開示請求をしました。
「付属機関等の会議公開マニュアル」という公文書名でした。
さ~て、何時開示されるのか、もしかしたら不開示決定が出る可能性もあります。あるいは、浦安市が良くやる一部不開示・黒塗りにされる可能性もあります。もしかしたら、期間延長をかけられるかもしれません。開示結果が楽しみです!
結局この日は肝心の傍聴者用に用意された資料はコピーすらさせてもらえず、情報公開の手続きが必要か否かで平行線となり時間切れとなりました。
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私見:
開示請求をさせるということは、市には「不開示決定・一部不開示・期間延長」などの対応が可能だということを意味するのです。だから安易に「開示請求の手続きを踏めば出す」なんてことは言ってはいけない。私がこれまでコピーして出して下さいとお願いしてきたものはどれも「不開示決定・一部不開示・期間延長」などができる余地など存在しない文書です。どれも傍聴者に会場で見せているものであり、その気になれば書き写して持ち出すことが可能なのです。このことは、つまりは誰でもが見れる状態にしているわけです。なのに、何故開示請求が必要なのですか?
更に言えば、傍聴者用に用意した資料(自立支援協議会などは、多いときは10部も用意していたことがあります。)、会議終了後は全部保存しておくのですか?ありえない。1部は保存しているかもしれないが(それも本来は不要。データーで保存しておけば済む話。)、残は廃棄でしょう。実際廃棄するという話も聞きました。それをざわざわコピーの手間を取らせて、費用をかけて、こんな不合理なことはあってはいけない!もう少し行政改革しませんか、市長さん。