ひろせ明子の市議日記

無所属・無会派。
市議として日常で見たこと・感じたことを綴っています。

9月議会 放課後異年齢児事業

2018年12月11日 | 放課後異年齢児事業

9月議会で放課後異年児事業の問題点を質問しました。
(以前一般質問で問題にした事例・・・過去に5回も公文書で改善指示書が出されていた社会福祉法人が昨年秋に事業者として再選された事例・・・があったので、二度とそのようなことが起きないように、事業者として問題を起こした事業所への市の対応を質問しました。)

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次に、件名2、放課後異年齢児事業についていきます。

 要旨1、受託者への対応、細目1、現場での問題発生時の問題について。

 この放課後異年齢児事業というのは、これは平成29年度教育施策に書かれているように「放課後の余裕教室等を活用して安全で安心な遊び場を提供し、子どもたちの自主的な遊びを通じ、異なった学年の子どもたちの交流を促進することにより創造性や自主性、社会性を養う」と。それで、通年で全校で実施している。以前は数校だったのが今は全校になりました。これは特に、新市長のもとでの方針だったのかなという気もするんですけれども。

 当初、随分前にスタートしたときは、この運営そのものは運営委員会方式でしたよね。ところが、昨年からだったと思うんですけれども、大半が委託。民間委託方式に切りかわった学校が増えてきております。運営委員会方式が残っているのはほんの数校だと認識していますけれども、実はその委託事業者と、そこで雇われている人との間でいろいろと問題が発生していることが、この間、わかりました。運営委員会方式で行っていたときは全く起きていなかった問題が起きて、現場が困っております。

 例えば一例、もう既にこれは解決しているんですけれども、一例を挙げますと、消耗品ですよ。子どもさんたちが使う消耗品を雇用されている人が立て替えざるを得なかった。トータル2万円以上の立替え者もいた。支払いは立て替えた次の翌月。これは昨年4月から9月まで続いたそうです。

 また、給料計算が違っていた。昨年4月から12月までの話。その委託会社の本部に、現場の勤務表をめぐり、ちょっと納得できないので報告したら呼び出されて、結局子どもたちの遊びを中断せざるを得なかった。

 また、新1年生に配付すべき入退室カードの配付が、1学期には配付されていない。これはいまだに配付されていないというね。昨日確認した限りですと。

 このように、要するに市の委託先とそこで、現場で働いている人との間で問題が起きたとき、本来、市はどのように対応するべきなんでしょうか。というのは、私は市民からこういう相談を受けて、この春から担当課に「こういう問題が起きているんだけれども、どういうことなんですか」と言ったら、最初のころはほとんど真摯に受けとめてくれない。要するに委託先の問題なんだというね、そういう現象が起きているんですよ。

 それで、これは単にこの放課後異年齢児事業だけの問題ではなくて、市の、いわゆる委託事業そのものの管理の仕方。ほかでも同じような問題が起きているのではないかなと。そうすると、そこで働いている人は当然自分を雇っている人に文句を言う。でも、そこだとらちが明かないので、市が委託しているんだからと市の窓口担当者に文句を言う。でも、なかなか取り上げてくれない。そうすると、困って私たちみたいな議員のところに相談という形で入ってくるんですよね。

 それで、こういう事例は市はどういうふうに本来対応するべきなんですか。それを明らかにしてください。

 ◎健康こども部長(岡本光正君) 業務上の問題で円滑に進まないときの市の対応ということだと思います。

 市の対応といたしましては、業務上の問題が発生した場合に備え、迅速に報告が受けられるような管理体制を整備し、また、事実確認等を行うような、適切に指導を行っております。

 以上です。

 ◆(広瀬明子君) 今の答弁どおりのことが行われておれば、例えばですね、消耗品を立て替えるなどということはあり得ない。というのは、市はきちっとした、多いところには年間で1,000万円を超えるお金を払っているんですよね、委託先に。十二分に渡しているのに、そこで働いている人が買わざるを得ないというね、こういう事態が発生しているんですよ。あるいは給料計算が間違っていたとか。あり得ない現象が起きているんですよね。

 それで、何度も言いますけれども、これを市側に報告したらば全然話が進展しなかった。それで私が担当者に「それはおかしいでしょう」と言いに行ったら「いや、それは委託先の問題だ」と最初蹴られたので、いや、違うでしょうと何回か話し合いをして、なかなかお返事いただけないので、最後には文書で私は担当に突きつけましたよ、「いつまでに返事をください。これどういうふうに解決するんですか」と。そうしたらやっと、8月ですけれども、それなりの回答をいただいたんですけれども、非常に現場を見ていない。

 というのは、こういう問題が起きるのは市の選定行為に甘さというんですか、こういうことを起こすような事業主体を選んでしまった市の責任というものを感じていないのかなというね、そういう問題なんですよ。全部の異年齢児事業で起きている話ではないですよ。たまたまあるところから私のところに相談が入ってきちゃった事例なんですけれども、やはり一つでもこういう事例が発生しているということは、結局そこで働く人の意欲が下がる、モチベーションが下がる、そうすると子どもたちにもそれは伝わるんですよ。実際利用している子どもの数が減少もしてしまうというね。もうもろに出ますから。そういう意味で、こういう対応というのはちゃんとしていただきたい。

 あと、これは現場の人から上がってきた、ぜひ議場で言ってくださいと。市職員一人一人の信念をもって仕事への取り組みをしてほしいと。要するに、担当者はもっと学校に来てくださいと。委託してしまえば、民間に渡してしまえばいいというものではないんですよ。受けた民間の業者さんも、未経験者の事業者もいるんですよ。そうすると現場はてんてこ舞いになるんですよ。そういうところには特に力を入れて、市が、担当者が行って指導するなりしないと現場は混乱します。そういう事例ですので。

 それで、実はこれだけの、今、私が読み上げたような事態が発生しているところは今後選定、また新たな選定作業はあると思うんですけれども、何らかのペナルティというのはこういうものは発生するんですか。それとも、そういうものはもう全部ちゃらにされてしまって提案書だけで、書かれてくることだけで次の選定行為に入るのか。あるいは、こういう事業者だというのはもう担当者にはいっているわけですからね、そこから選定のときに、選定委員さんに「実はこういうことがあったので、こういうところを厳しく見てくれ」とか、そういうやりとりというのはあるんですか。それとも、そういうものは全くなく、これはもう過去の話、提案してきた提案書が立派だからもうそれで、多分プロポーザルで選ぶと思うんですけれども、得点を与えていくのか。

 こういうものは生かされるんですか、生かされないんですか、お答えください。

 ◎健康こども部長(岡本光正君) 新たな選定時の方法ということのお尋ねでございます。

 新たな選定時においては事業者の業務実績等を確認した上で、経営方針や応募の理由、運営の基本的な考え方を評価し、選定を行っていきたいと考えているところです。

 以上です。

 ◆(広瀬明子君) 応募実績ですよ。あ、ごめんなさい。実績。何をやろうかとかそういうものは、幾らでもきれいごとを書けます。でも、少なくとも浦安の現場でこういう問題を起こしたということは、やはりこれはある意味、マイナス点にすべきだろう。でないと問題解決にならない、二度三度起きるのではないかと思うので質問しました。


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