ひろせ明子の市議日記

無所属・無会派。
市議として日常で見たこと・感じたことを綴っています。

北栄1600坪の土地を何故ダイエーに貸すのですか 六価クロム  その71

2014年03月26日 | ダイエー建設問題

議会最終日に、特別委員会の設置を提案しましたが、賛成少数で否決されました。
賛成者:広瀬、元木、美勢、折本、柳、長谷川、岡本、醍醐 (敬称略)
(反対討論はありませんでした。)

以下は提案理由です。

特別委員会設置を提案します。

先日、ダイエー建設中の土地から六価クロムが法定の基準値を超える量が検出されたが、市は公表してこなかったことが報道されました。

議員の皆さんは当然ご存知だと思いますが、本市の土壌汚染は六価クロム問題に代表されます。この事は、浦安市史で明確に書かれています。
浦安市史255頁を読み上げます。

また議会議事録でも平成9年

 平成 9年 12月 定例会(第4回)-12月18日

「六価クロム鉱滓投棄場所は浦安小学校グラウンド初め県有地、個人宅地など18カ所、2万2,766平方メートル、町内に捨てられた六価クロム鉱滓は4,347トン、8トン積みトラックで544台分に達するというものでありました。このうち、クロム鉱滓30トンが発見された浦安小学校グラウンド分 については、昭和50年8月上旬に全面除去したわけであります」と問題になっていました。

これらからわかるように、浦安市には過去に「六価クロム鉱滓は4,347トン、8トン積みトラックで544台分」も持ち込まれていた事実があります。
これらの処理は、市史では全面撤去工事が行われたと書かれてありますが、撤去後の土壌分析はとくには行われていないようです。
もしかしたら、その当時のものが今回影響している可能性も否定できません。
浦安市には大量の六価クロム鉱さいが持ち込まれていたわけですので、その残骸がある可能性も否定できません。

ご存知のように、ダイエーは食品販売を主たる目的としています。人の口に入る食品を扱う事業所に、六価クロム汚染された土地を市は貸与していたわけです。勿論、貸与時には市は今回の情報は持ち合わせていなかったはずです。しかし、危険物質の検出が明らかになった以上、市は責任を持って撤去工事をしなければなりませんが、長期間にわたり土壌を小高い丘のように積み上げて放置していたことは事実です。何故そんな無責任なことを市は許可したのかは、議会としてきちんと調査することが必要です。
また、三階には保育園も入ります。
あの土地に、保育園の設置が本当に適しているのかどうかを議会は調査する必要があるのではないでしょうか。

昨年に検出された六価クロムは7カ所で基準値の1・6倍~19・4倍も出ています。ご存知のように、六 価クロムはアスベストと並ぶ強い発がん性物質と言われていおります。
また、今回の問題の一つに、市は汚染を昨年9月に把握しておきながら、市民には一切知らせて来ませんでした。
この市の隠ぺい体質は大変問題だと思います。
市民は真相を知らされれば、場合によっては自己防衛手段を講じることもで来たはずですが、知らせれずにいると何の対策も取れません。
市のこの隠ぺい体質も議会では調査すべきと考えます。

そもそもこのダイエー進出は大規模小売店舗立地法に基づいて、この間住民説明会が昨年8/27に開催されました。
しかし、市民を納得させる十分な説明が行われずその場でダイエーは再度の説明会開催を約束し、10月30日に二回目、11月30日には三回目の説明会が開催されました。
しかし、第二回、第三回とも開催時に配布された資料は駐車場法に適合するものではないということが市民の指摘で発覚する事態にもなりました。
この説明会資料は、事前に市関係者を交えて検討していたわけで、市の不手際も明らかになったわけです。

市民に提示する資料に間違いがある、それも二度も問題を起こしたことは由々しきことです。
このような混乱を招いた原因の追究は議会としてきちんと行うべきと判断し、今回の特別委員会の設置を提案する次第です


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