本当にいつまで続くのでしょうか、このような不正請求は!
兵庫県西宮市のNPO法人「西宮がすきやねん」が障害者支援施設の運営補助金を不正に受け取っていた問題で、介護給付金の受給でも不正が分かり、同市が法人側に約8千万円の返還を求めたことが8日、同市への取材で分かった。
市の調査によると、法人は身体障害者が共同生活するグループホームを運営するが、2013~17年度、利用者を水増しする架空請求などを含めて、運営補助金約3900万円を不正受給した。
また、同ホームが営む介護サービスでも、本来は認められていないのに、施設での夜勤業務と夜間の重度訪問介護サービスを職員に兼務させ、給付金約3800万円を過大に受け取った。
さらに、要件を満たさなかった別施設のスプリンクラー設備への補助金約300万円の返還も求めた。
法人は、計約8千万円を15年以内に返済する計画を市に提出。法人の吉田知英理事長(70)は取材に「事業を回す中で金が足らず、水増しをやってしまった」と説明。市は調査の結果、「返済の意思があり、私的流用はなかった」として刑事告訴をしなかった。
一方、法人は10~12年度も施設運営補助金約2500万円を受給しているが、吉田理事長は不正を否定。市は、保管期限を過ぎて関係資料が廃棄されたため、「不正の有無は不明」としている。(初鹿野俊)