ひろせ明子の市議日記

無所属・無会派。
市議として日常で見たこと・感じたことを綴っています。

積算ミス その2

2012年11月08日 | 入札・談合
一昨日、岩手県での復興工事を巡る積算のミスをお知らせしましたが、とても他人事とは思えません。
22年3月議会で私が指摘したことを市は「設計金額に影響を与えるものではないというふうに認識をしておりますので、今回、この設計関係に何か瑕疵があるとか、そういうことではないというふうに認識しております。」と言い切りましたが、当時の市の設計金額に数百万円の差が出ていたら、当然に予定価格も最低制限価格も異なってきます。

「設計金額に瑕疵はない」とのことでしたが、本当でしょうか?
例えば、「床下点検口が明記されておりませんが、図面A-017では計32カ所の点検口が明記されております。どうすればいいんでしょうか」といったら「計32個設置すること」と回答していますが、32か所の床下点検口を作ればそれだけ工事費が高くなると普通は考えるのですが、「設計金額には瑕疵はない」と議場で答弁がありました。

この場合、実際より高い金額での市の積算が結果的に行われていたら、市民は高い工事費を支払わらせられたことになるわけです。反対に、実際必要な金額よりも安い金額で設計書を作成し、予定価格、最低制限価格を設定していたら、どこかで手抜工事をされ兼ねません。

「これらの差異を認識し、十分納得をされた上で応札に臨まれているわけでして、金額には影響がないということでございます。」とまで議場で断言したのですが、「差異を認識し、十分納得された上で」とのことでしたが、そんなもんなんですかね建築業界は?

私は納得していませんが、新庁舎建設の話が進行中です。
100億円を超える工事と言われているのですが、これと同じような問題は起きないとういう保証はあるのでしょうか?
同じような問題が起きても、「差異を十分に認識して応札に臨んでくれる」ので、そんなに心配はないのでしょうか?

問題の堀江中学校校舎大規模改修工事の入札経過書です。
クリックすると拡大します。↓


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河北新報も報じています。
「災害復旧工事 岩手県が過払い 算定ミス、県費で穴埋め
 東日本大震災で被災した岩手県一関市内の橋の復旧工事をめぐり、岩手県は19日、昨年12月の入札で予定価 格を誤って算定し、受注業者に約370万円を過大に支払っていたと発表した。県総務室によると、算定ミスなどで手続きを取りやめた入札は本年度12件、前 年度も13件あったが、支払いまで終えたケースは初めて。県は過大分の返還に向け業者と協議したが、応じてもらえなかったため、返還は求めないという。
 県砂防災害課によると、工事は岩手、宮城両県境にある一関市花泉町の舟場橋の舗装などで、ことし6月に完了した。入札の際に県一関土木センターの担当者が材料単価を誤って入力した。落札後の設計変更もあり、最終的に適正価格を上回る2239万円で請け負われた。
  落札できなかった業者がことし2月以降、過大積算をセンターに3回にわたって指摘して発覚した。同センターの担当者らは誤りに気付いたが、「契約変更はで きない」と思い込み、工事を続けたという。同課の菊地一彦総括課長は「担当課内の情報共有がうまくいっていなかった」と謝罪した。
 工事費は岩手、宮城両県が折半して支出する。過大積算分は岩手が単独で支払うという。」
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1062/20121020_14.htm

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