ひろせ明子の市議日記

無所属・無会派。
市議として日常で見たこと・感じたことを綴っています。

ハプニング

2022年05月24日 | 入札・談合

私は本年度も可能な限り入札執行を傍聴しています。

本日は9:30から4件、10:30から8件が予定されていました。

何もなければ合計12件が開札となるはずでしたが、2件が先送りとなりました。

👉「入船南認定こども園改修工事設計業務委託」は「入札中止」と事前に公表されていました。
理由を担当に訊きましたら、「仕様書の見直しを行う」とのことでした。

👉「浦安市日の出公民館総合維持管理業務委託」は、一旦は開札したのですが、ハプニングが起き再入札を後日行うことになりました。

この事案、(訂正 5/25)予定価格が1億5千万円を超えているので浦 安 市 競 争 入 札 実 施 要 領5条で委託事業は、最低制限価格は事前公表ではなく事後公表でしたので、開札時に最低制限価格を手作業でPCに打ち込むことになっていました。

 ※私は再三再四「工事入札の場合、予定価格が1億5千万円を境に、最低制限価格の公表を事前に公表するか否かを分ける理由は全くない。再考をすべきだ!」と指摘して来ています。委託事業は金額により区別はしてなく、「委託」と言うだけで、すべてが事後公表になっています。(赤字箇所 追記 5/25)


この最低制限価格は事前に漏れないように厳重に管理されていて、開札直前に担当課長がPCを操作している職員に数字が書かれた紙を手渡し、その数字をPCに転記する仕組みです。
この時に渡す数字には、最低制限価格の「税抜き数字」と「税込み数字」の二種類か書かれているそうです。何故、税抜き価格と税込み価格の二種類を示すのか意味不明です。予定価格は税抜きで公表しています。また、入札に参加する時の価格も税抜き価格での参加を求めています。(「入札書には、税抜きで全期間の総額を記入してください」と公告書ではわざわざ断り書きがあります。)

税抜き価格をPCに転記するのか、或いは税込み価格を転記するのかで、結果が大きく異なってしまいます。最低制限価格を1円でも下回ると「失格」になりまってしまいますので、税込み価格を転記するとより多くの失格者が出やすくなります。

粛々と事務作業が行われ、PC上の数字がスクリーンに出て来ました。

予定価格(事前公表されています)➡86,260,000円(三年間分)
最低制限価格 ➡ 83,218,300円 
 の数字が公表されました。

この最低制限価格の数字を見た時、「随分と高い!」と、私は不思議に思いました。

直に、開札に立ち会っている職員さん(三名)が、ざわつき始めました。

電話をかけたりして、何か話し合いを始め、開札に立ち会っていなかった職員さんも(電話で呼び出されたのでしょうか)駆けつけました。

暫くしたら、市担当者が「今回、最低制限価格を税込み価格で入力してしまいました。一度入力したものは取り消しが出来ないので、後日改めて入札し直します」との説明がなされました。後日とはいつ頃なのかとの質問が傍聴者から出たのですが、市側は「出来る限り早い時期に」と説明するだけでした。

こんな場面に出くわすのは初めてでした。

勿論、最低制限価格で入力ミスをしたことが一番の問題ですが、人間の行うことですからミスは(許されるものではありませんが)致し方ありません。

寧ろ、予定価格を、訳の分からない1億5千万円の数字で事前公表するのかしないのかを区別すること自体が問題なのです。全て事前公表にしておけば、開札と同時に最低制限価格も自動的に画面にでてくるので、今回のような可笑しな現象は起きなかったのです。

これを機に、1億5千万円の壁を取り払い、最低制限価格は事前公表するようにしてはどうでしょうか。

この開札には、傍聴者は私を除いて9名もいました。全員入札参加者のようです。こんなに沢山の傍聴者を見るのは初めてでした。


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