ひろせ明子の市議日記

無所属・無会派。
市議として日常で見たこと・感じたことを綴っています。

同一案件同一業者継続落札/新聞で紹介されました・・その2

2007年07月05日 | Weblog
同一案件同一業者継続落札問題、他市、他県は包括外部監査でかなり厳しい判断を下しています。

○(平成14年包括外部監査・金沢市)
一つの委託業務につき受託可能な業者が複数存在する場合に入札を行なっていながら毎年度同一業者が継続して落札するケースが多く見られる。
そもそも入札は公共的な業務の発注行為における、受託者側の機会均等と委託者側の経済性(競争原理の導入)をともに図ろうとする仕組みであり、この制度の健全性の保持は、いずれの官公署においても重要な命題である。

・・・これまでの検討から明らかなように、委託業務の場合には、前年の落札価格を予定価格としていることが多く、あるいは前年使用から大きな変更がなく、業者の方に予定価格の面の学習効果が働いているように見受けられ、入札時に落札者以外の入札参加者が本気で落札しようとしているようには見えない入札状況が存在し、入札制度が形骸化している面がある。

○(平成19年2月包括外部監査・神奈川県)

清掃や電気設備の保守など県立病院内の入札について、「95%以上の落札率や不適切な入札日の設定、同じ業者が継続して受注している状況を放置していることは、著しく不適切」と指摘。

以上のように、同一業者が継続して落札していることに対して、「入札制度が形骸化している」、「著しく不適切」等々と断言していることは注目に値します。
特に浦安市では私が独自に調べた中には、過去12年間も(平成8年から19年まで)同一業者が同一案件を落札し続けている実態もあります。

ですから私は6月議会で問題視し、「市側は他市・他県の包括外部監査から学ぶべきである」と言うことを知ってもらいたいために、ヒアリングで他市・他県の監査結果を調査するように申し入れておきました。

ところが、「千葉市はじめ県内10市に調査した。各市とも契約課では調査していない、把握もしていない」との答弁でした。
県外の事例も調査するように言っておいたのに・・・。

これだけ全国規模で「談合、落札率、贈収賄・・・」等々が騒がれているのですから、調査も全国規模で行なうべきです。
不正を巡る理由で「指名停止」を行う時、他県で発覚した事由も当然考慮範囲になっています。

であれば、私が通告したことを全国規模で調査しない理由が全く分かりません。
職務怠慢としか言いようがない!

浦安市を客観的に見るためには、全国規模の様々な事例を調査し、市民サイドに立った行政運営をすべきです。
何故しないのか・・・?

金沢市や神奈川県の包括外部監査結果をそのまま浦安市に当てはめたら「困る何かがある」から「調査はできない」としか思えませんね。

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