ご存知のように、心臓は血液を全身に循環させて酸素や栄養を運び、老廃物を回収するポンプの役割を果たしています。
しかし低い位置にある足から血液を引き上げるには、心臓の力だけでは足りません。
それを補う為に足を動かすことで、血管周辺の筋肉を乳搾りのように伸縮させて、血液を心臓に送り戻しています。
よく足が「第2の心臓」と言われますが、それは常に体重を支えている足には、全身の3分の2の筋肉が集まっているからです。
特に足は他の器官と比べて筋力の衰えが早いため、「老化は足から」とも言われています。
体力の基本要素は筋力、バランス、持久力、歩行能力ですが、中でも老化のバロメーターは「歩行能力」です。
歩く力が低下すると、すり足になり、小さな段差でも転倒しやすくなります。
人間は立っていることや歩いていることで、心臓を鍛え、脳に刺激を加えます。
西洋には、「二本の足は二人の医者」という古い諺があります。
二人の医者とは、一人は循環器系の専門医、もう一人は脳外科医を指していて、二本の足が元気に動いているうちは、心臓・脳も元気だという事のようです。
つまり、二本(二人)の足(医者)がしっかり動くことが、内臓の働きや筋肉・骨の動き、また健康にとって重要であると、昔から考えられていた事が良くわかります。
足を使う生活をするかどうかで、心臓が常に鍛えられ、若さが保てるか決まるのですね。
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