ホップ ステップ エイジング

車の免許を取ったのもパソコンを始めたのも55歳過ぎ。
興味を持ち楽しみながらゆっくりゆっくり年を重ねていきたい。

ごめんなさい

2007-01-07 17:30:27 | 子育て
ペルーから来日して2年、会話は何とかできるが、読み書きがなかなか身につかないと、親子で学習しているSさんがいる。彼女は明るく人なつっこい。
ちょっとした事ですぐ『ごめんなさい』と言う。こちらの方が何か申し訳なくなってしまう位。
彼女なりの異国の地で生きていくすべではないかと思う。

一方、謝るのがとっても苦手というか、下手な子どもがいる。
わざとこずいて、ちょかいだして、注意すれば相手のせいにして、始末悪いんだなあ、これが。
「ごめんなさい」一言さらっと出れば、許しちゃうのに・・・。
気持ちをうまく伝えられないというか、強情っぱりというか・・・
心からでない無理やり言わされたものじゃあ、言われたほうもうれしくもないが、それでも・・・ね。

小さい頃から、ありがとう」や「ごめんなさい」を教えることは大事、自然に出るようにさせたい。親の気持ちはそうだろう。
でもそんな気持ちが昂じて、何でも「ダメ!」を連発する若いお母さんがある。
「人のおもちゃを勝手に持って行ったらダメって言ってるでしょ」
公園で他の子を叩いて泣かしたら「ダメでしょ!」
子どもは泣き叫び、親も声が大きくなって、お互いイライラが募る。
その時は、一呼吸おいて「お友達のおもちゃが欲しかったんだよね。今度は貸してって言おうね。」「○○ちゃんはとっても痛がってるよ。かわいそうだね。あやまろう」自我の目覚めた子どもにありがちだ。
ダメを教えるのと同時に、あなたの気持ちもわかっているよ、と言葉に出してあげたら、自我は摘まれない。なぜ駄目なのかを知らせる大切さ、なぜ謝らなければいけないのかも教えたい。
「『ごめんなさい』ってすぐに謝れなかったら、大人になって困るでしょ!」ではなく、自分以外の人に嫌な思いをさせてしまったから「ごめんなさい」を言うんだよね。素直に言えることが大事だ。

大型絵本で「ごめんなさい」という本がある。
作者は中川ひろたかさん、イラストは長新太さん。
教育的な絵本かと思われがちだが、なんのなんの・・・

人のおうちにあがりこんでご飯を食べる電車や、お相撲さんの邪魔をするお地蔵さん。なんでもかんでも釘で打ちつけちゃう大工さん。あたりかまわず真っ赤に塗ってしまうペンキやさん。神社の鳥居が街の中を歩き回ったり、弾こうとすると背伸びをするピアノ。   
なんとも奇抜なアイデアで子どもだって、絶対これ変だよ と思える。
もちろん最後は「みなさん いっしょに ごめんなさい。」
皆でぺこりとお辞儀をしているイラストで決まり! 
なんとも微笑ましい。
読み聞かせてあげる子供が小さければ小さいほど、「あやまる」ってことを理解
するのは大変だし、説明しにくいもの。
うれしいことや楽しい事と違って、体験する機会も少ない。
人に対し「困るな~」とか「やめて欲しいな」と思わせてしまった時は、頭を下げて「ごめんなさい」と言うことを教えるのに、笑いをこめて心に伝えてくれる絵本である。

コメント
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