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小沢一郎・安保法案を潰す秘策を話そう・その3

小沢一郎

安保法案を潰す秘策を話そう

 

3・『十分な審議がなければ採決拒否』

衆院通過の本当の期限は7月29日

 安保関連法案を巡る今週の焦点は、維新の党が政府に対案をだし8日に国会に提出したことだ。

 集団的自衛権を行使する要件となる政府案の『存立危機事態』に対抗する概念として、『武力攻撃危機事態』を新設した。

 これについて維新は、橋下徹最高顧問も、松野頼久代表も、柿沢未途幹事長も「少なくとも7月1杯は審議してもらわないと『十分な審議』とは言えない。そうでなければ採決を拒否する」と言っている。

 まさにこの通りなら、政府は大変な苦境に陥ることになる。維新が最後までこの方針を堅持すれば、安倍首相は窮地に追い込まれる。政府与党は法案を15日に委員会で16日に衆議院本会議で採決したいとしている。

 衆院再可決の60日ルールを適用するための限界は、29日の本会議の採決で間に合う。今28日採決が囁かれているが、これは全くのごまかしである。

しかし、政府与党としては数日の余裕を持って採決すると思う。遅くとも24日には何としても強行するのではないか。

 なぜなら野党がその気になれば、不信任案を連発することで、最大7泊8日の日数がかかるからだ。

 衆院通過の本当の期限は7月29日だ!!

 いずれにせよ、28日採決なら60日ルールの適用がなくなるという、ごまかしに引っかかってはならない。

 安保法案に対する国民の疑問は、どんどん大きくなり、解消する見通しはない。審議をすればするほど、『おかしい』と言う声が広がるんじゃないか。

 そうしたら、とてもじゃないけど、参議院での審議なんてやりきれない。途中にお盆を挟むし、全野党が共闘する岩手県知事選もある。続く

 

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