「鼓腹撃壌(こふくげきじょう)」は、「腹を鼓(こ)し 壌を撃(う)つ」と読みます。理想的な政治が人民にゆきとどいていることのたとえです。『十八史略 五帝』が出典です。古代中国、堯帝の時代、ひとりの老人が天下太平を楽しみながら、腹鼓をうち、大地を敲きながら堯帝の徳をたたえる歌をうたったという故事によります。
「無為自然」が最上を説いた道家の思想にも通じています。庶民にとって、権力がどこにあるかわからないような世界は、一種のユートピアではないでしょうか。
「無為自然」が最上を説いた道家の思想にも通じています。庶民にとって、権力がどこにあるかわからないような世界は、一種のユートピアではないでしょうか。