yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

意思決定

2015-03-11 06:14:07 | 文化
近年、社会活動のほかに、科学界でも欧米式の意思決定が行われつつあるようです。これはごく少数の研究者に予算と権限を与え裁量を持たせる今のシステムは、米国の科学界をまねして導入されたといわれる。「再生医療」などの分野で顕著である。
STAP細胞問題の背景には、理化学研究所における独善的で非客観的な意思決定の体質があったかも知れません。
STAP細胞の事件などを見るにつけ、こうした意思決定法の欠点があらわれてしまった可能性もあるようです。
 昔から日本人の意思決定は「状況依存」をよしとしてきた、と養老先生は指摘します。日本社会は、その場の状況に応じて自然と物事を決めていく状況依存のシステムには後で振り返ったときに、なぜその結論になったかを説明できないという特徴がある。決定までの状況を細かくピックアップできないから、事後に検証できないのは当然のこと。
  日本人の意思決定法には大きい欠点があると思います。それは、その過程が文書(議事録など)に残らないことがあること、関係者の責任と権限・義務が不明確なことです。村社会ではこれでよかったのかもしれませんが、現代にこれをやっていたら会社は直ぐにつぶれてしまいます。国や大組織の無責任体制は、現代では許されないと思います。
福島原子力発電所の事故も未だに、責任がどこ(誰)にあったのか明確にされていません。おかしい事です。地震・津波という予想を越えた原因があったにしても、責任は発注者(T社)と製造者(G社)だろうと思います。(参考:大前研一氏)
コメント
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