詩仙 李白の七言絶句です。
早発白帝城
朝辞白帝彩雲間
千里江陵一日環
両岸猿声啼不住
軽舟已過万重山
朝(あした)ニ辞ス白帝彩雲ノ間
千里ノ江陵一日ニシテ環(かえ)ル
両岸ノ猿声啼イテ住(や)マザルニ
軽舟已(すで)ニ過グ万重(ばんちょう)ノ山
「訳」
早朝、朝やけ雲のたなびく白帝城に別れを告げて三峡を下り
千里も離れた江陵の地にわずか一日で帰っていく
その途中、両岸の猿の鳴き声が絶え間なく聞こえていたが
その声をふりはらうように、私の乗った小舟はもう、幾重にも連なる山々を通り抜けていた。
李白は25歳のとき初めて故郷の蜀を旅立ち、舟で江陵に到りましたが、その時の作です。
結句は特に李白ならではの秀逸な表現です。
石川忠久 「漢詩紀行」日本放送出版協会
早発白帝城
朝辞白帝彩雲間
千里江陵一日環
両岸猿声啼不住
軽舟已過万重山
朝(あした)ニ辞ス白帝彩雲ノ間
千里ノ江陵一日ニシテ環(かえ)ル
両岸ノ猿声啼イテ住(や)マザルニ
軽舟已(すで)ニ過グ万重(ばんちょう)ノ山
「訳」
早朝、朝やけ雲のたなびく白帝城に別れを告げて三峡を下り
千里も離れた江陵の地にわずか一日で帰っていく
その途中、両岸の猿の鳴き声が絶え間なく聞こえていたが
その声をふりはらうように、私の乗った小舟はもう、幾重にも連なる山々を通り抜けていた。
李白は25歳のとき初めて故郷の蜀を旅立ち、舟で江陵に到りましたが、その時の作です。
結句は特に李白ならではの秀逸な表現です。
石川忠久 「漢詩紀行」日本放送出版協会