yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

「首長」を「くびちょう」と読むのは誤り

2012-05-12 08:54:17 | 文学
「首長」は「主宰する者、部族や集団の長、行政機関の長官、地方自治体の長など」という意味で、「しゅちょう」と読みます。一方、「くびちょう」という語は「広辞苑」にはありません。つまり「くびちょう」という言葉は日本語には無い言葉です。
最近、テレビなどで、地方自治体の長のことを「くびちょう」と呼んでいる人々がいますが、このように発言する人々の見識を疑います。
本来、漢字は「音」のみで読むのが普通です。「くび」という訓読みと「ちょう」という音読みを続けるのは、いわゆる「湯桶(ゆとう)読み」という変則的な読み方になります。

「首帳(くびちょう)」は、戦国時代に「戦場で討ち取った敵の首と、それを討ち取った者の氏名を記した帳簿」のことです。言葉で「くびちょう」と言われると「首帳」を連想するので、余計に違和感があります。
 また「くびちょう」と聞くと、辞めて欲しい県知事という風にも連想してしまいます。
コメント (2)
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