yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

ヒッグス粒子

2012-03-26 05:54:13 | 科学
重力の元になるヒッグス粒子が実験的に発見される可能性があるという事です。ヒッグス粒子は、エディンバラ大学のピーター・ウェア・ヒッグスが1964年に提唱したヒッグス場理論の中に、ヒッグス・ボソン(Higgs boson)として予言されていました。(ボソンは素粒子の一種です。)
最近スイスのCERNは、山手線とほぼ同じサイズの加速器を使ってヒッグス粒子を出現させて、これを確認しようとする実験を進めています。その実験の重要部分であるヒッグス粒子を観測するセンサーの提供などに、日本も貢献しているそうです。
もともと、ヒッグス粒子は宇宙空間に満ちており、素粒子が通過する際には、ヒッグス粒子
の間をすり抜ける必要があり、ヒッグス粒子が通過に対する抵抗体になっているので、これが
素粒子の質量に相当する、という考え方だそうです。ヒッグス粒子が確認されると宇宙創生の様子がより詳しく把握できるということです。

 不肖、私は素人的な下記の疑問を持ちました。
1. ヒッグス粒子が確認されると、具体的にどんな新しいことが可能になるのでしょうか。どのように役立つのでしょうか
2. アインシュタインは「一般相対性理論」の中で重力を論じていますが、この理論とはどのように整合するのでしょうか。
     アインシュタインは1916年に一般相対性理論を発表し、「重力は空間のゆがみに
よって生ずる」という美しい理論を展開しました。
一般相対性理論では、重力場の方程式を提示しています。これは十元連立方程式
であり、かつ非線形偏微分方程式という数学的にも極めて難解なものです。まず、空間の数学、リーマン幾何学をよく理解することが必要です。この式の中には光速が定数として使われています。
天才、アインシュタイン自身が「生涯最高のひらめき」と言った理論です。
3.なぜ、光子(光)と重力波のみが光速で伝わるのでしょうか。

1895年にレントゲンによりX線が発見された時にも、多くの人はそれがいったい何の役に立つのかと疑問に思ったそうですが、今日では医療分野において、X線は日常的に使われるようになりました。
ヒッグス粒子は、その確認が極めて難しく、かつ宇宙創生を説明するための鍵となる粒子であることから、マスコミにより「神の粒子」と呼ばれたりしています。しかし、多くの物理学者は、「ヒッグス粒子が発見されても、宇宙の究極の起源に対しての答にならない。宗教とも関係がない。」という理由で「神の粒子」という呼び方に疑問を抱いているようです。
コメント
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