山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

‘16年 東北春短か旅 レポート <第16回>

2016-06-02 05:40:17 | くるま旅くらしの話

*レポート再開します。昨日(6/1)帰着しました。

 

【今日(5/31)の予定】 

  道の駅:R290とちお →(R290・R252・R17)→ 塩沢石打IC →(関越道)→ 沼田IC →(R17他)→ 沼田城跡探訪 →(R17・K)→ 伊香保♨ →(K・R17)→ 道の駅:おのこ(泊)

【昨日(5/30)のレポート】  天気:晴後曇り

<行程>

道の駅:関川 →(R113・R7)→ 道の駅:加治川 →(R7・R8)→ 道の駅:新潟ふるさと村 →(R8・R289他)→ 道の駅:漢学の里しただ →(R289他)→ 旧下田村・ヒメサユリの小路散策 →(R289・R290)→ 道の駅:R290とちお(泊)

<レポート>

 今日からは途中の道を気の向くままにのんびりとぶらつき、温泉などに入りながら3~4日かけての帰途に就くつもりでいる。今日はその第一日目。予定としては先ずまだ一度も参拝したことのない弥彦神社を目指すことにして出発したのだが、途中道の駅:加治川に寄った時に見つけた案内パンフを見たら、頂上に行くまでにはロープウエイなどを利用しなければならず、何だか面倒くさくなり、行くのは止めて守門岳近くにある道の駅:漢学の里しただという所に向かうことにした。

 この難しげな名前の道の駅は、この下田村という山村出身に、漢学者で大漢和辞典を著した諸橋轍次博士がおり、そこからこの道の駅を命名したのだと思う。駅の隣には諸橋博士の記念館が建てられており、その業績を示す様々な資料等が展示されている。前回訪ねた時は月曜日の休館日だったのだが、今回も同じ月曜日なので、見ることが叶わないのは知っている。それでも行く気になったのは、この道の駅のレストランで提供される野菜を中心とした料理が美味しいのと、もう一つ近くにヒメサユリの群生する場所があり、上手く行けばそれを見ることが出来るかもしれないからなのである。

 ということで、道の駅:加治川を出た後は、新発田市から新潟市を通り抜けるまで続いている高速道並みのバイパスを順調に走って、バイパスの終わった直ぐ近くにある道の駅:新潟ふるさと村に寄り、しばらく休憩する。この道の駅は新潟県や新潟市が相当力を入れているらしく、県や市の物産品などが数多く並べられていた。残り少ない旅なので、米どころ・酒どころで銘酒の多い越後の酒の中から、佐渡の銘酒天領盃の純米酒を1本買うことにした。これは昨日村上市の郊外を走っていた時に鮭の干物を軒先に何本もぶら下げた店を見つけ、そこで手に入れた鮭の上品な燻製を味わうために不可欠と考えたからである。帰宅してからその相乗効果をじっくりと味わいたいと思っている。その他に若干買い物などをして、車に戻り出発する。途中で給油を済ませ、三条市郊外からはR290などに入って下田村(現在は合併して三条市となっている)を目指す。12時半少し前に到着する。

 さっそくレストランに入る。休店日かと心配したが大丈夫だった。前回の味が忘れられず、今回も旬の野菜と山菜の天ぷらをオーダーした。ご飯の上に山盛りの天ぷらが載せられており、そのままでは食べられないので、2個ほどを丼の蓋を皿代わりにして取り除けて載せ、天丼のたれをかけ回して食べるのだが、天ぷらだけではなく米の方も美味くて、もう最高なのだ。ここの地産地消のロゴに「野菜には力がある」とあるのだが、まさにその通りだ、と思った。売店で「あまっぱ」と呼ばれているウルイに良く似た山菜と山の蕗、それにアスパラなどを買い入れた。レストランで相棒が得た情報によれば、ヒメサユリはもう最盛期を過ぎ、終わりに近づいているとのこと。明日までがヒメサユリ祭り期間となっており、山に入るには200円也の管理整備費を納める必要があることを知った。

 以前来た時にもヒメサユリの小路と名づけられているその場所へ行ってみたのだが、もうすっかり開花時期が終わっていて、花も百合の本体も見出せぬままに後にしたのだったが、今回は迷った末に、せっかくやって来たのだから、たとえ1本の花しか見出せなくてもいいから、とにかく行って見ることに決める。ヒメサユリの咲いている場所の大駐車場は、道の駅からは10分足らずの距離で、直ぐに到着する。案内の人に訊いたら、咲いているのは10本の内2本くらいだとのこと。それならば写真に撮れるものもあるに違いないと思った。車で途中まで無料で運んでくれるサービス付きの散策で、車の終点から急坂を10分ほど上った辺りからヒメサユリがあるとのこと。この10分はきつかったが、ヒメサユリの咲いている場所に着くと、息が上がりかけてふうふう言っていた相棒も俄然息を吹き返して元気になり、盛んにカメラのシャッターを切り始めた。

 最初に咲いている場所から更に上方に続いている小路を15分ほど上がると少し視界が開けた場所があり、そこからこの辺りの主峰の守門岳が残雪の筋を描いているのが遠望できた。その場所までの小路の両側には、断続的だけどヒメサユリの群落が続いており、確かにこれはヒメサユリの小路に相応しいなと思った。もう10日も前だったら、活き活きとしたヒメサユリの群れの鑑賞を堪能できたのになあと思った。それでも未だ元気のいい花も残っており、それらの多くをカメラに収めることが出来て満足だった。再び車の終点まで戻って、乗せて頂き出発点の大駐車場に戻る。諦めかけていた願いが叶って、望外の喜びだった。

      

ヒメサユリの群落。松などの樹木の下の草むらの中に、終わりかけてはいたけど、かなりの数の花が点在していた。

   

 可憐な花を一つ咲かせたこの株は、実生で7年ほどは経っているのではないか。初めて咲かせる花なのか、とても美しいと思った。

    

 一つだけの花も美しいが、このような大株もあり、楚々たる華やかさもまた美しい。この優しさの溢れる花は、百合の中では最高ではないかと思った。

   

ヒメサユリの小路はずっと樹木に囲まれていたが、ここまで来ると視界が開けた場所があって、そこからは山頂から残雪の白い筋を何本も走らせた守門岳が望見できた。

 その後は、今日の宿を予定している道の駅;290とちおに向かう。途中で前回に知った栃尾の名物油揚げを製造している工場のある店により、油揚げを手に入れる。栃尾の油揚げは守谷市のスーパーなどでも売られているけど、高過ぎて買う気にはなれない。この地ではリーズナブルな価格なので安心して買うことができる。因みに価格は今出来たばかりのものが1枚150円也。これ一枚で、今夜の酒の肴は十分だ。

 油揚げを買った後は少し寄り道をして、栃尾の市街地の中を訪ね、スーパーに入って油揚げの中に詰める具の類を手に入れる。今回はネギとチーズのみ。ネギを刻み、チーズと一緒に油揚げの中に入れてフライパンで熱するだけで一品が完成するのである。今夕食は、昼の天ぶら丼で満腹になっているので、これを肴に一杯やるだけで十分である。

 というわけで、道の駅に着いてからは、疲れたから少し休むと言って直ぐに寝床にもぐりこんだ相棒のことは忘れて、自分一人が先ず先ほど買った山菜の「あまっぱ」を茹で、その後3台のカメラに収められた写真をパソコンやポータブルハードディスクに取り入れ、一休みもせずに引き続きブログの原稿書きに取り掛かる。あっという間に18時となった。その内に相棒も起き出して夕食。ほんの少しTVなどを見て、栃尾の夜を迎えることとなる。明日は高速道も使って、群馬県まで戻ることにしている

コメント
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