山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

‘14年 北陸・関西・中四国への旅 レポート <第28回>

2014-12-06 02:15:52 | くるま旅くらしの話

【今日(12/6)の予定】 

  道の駅:明恵ふるさと館 → どうするか未定(天気の状況によって決める)

【昨日(12月5日:金)のレポート】 天気:曇り(雪混ざりの荒天) 走行128km

<行程>

道の駅:宇陀路大宇陀 →(R370・R24)→ 五條市・重伝建新町エリア探訪 →(R24・無料高速道・R24)→ 道の駅:紀ノ川万葉里 →(R24)→ 阪和道・和歌山IC →(阪和道)→ 有田・金屋IC →(R24他)→ 国民宿舎湯浅城(♨入浴)→(R24他)→ 道の駅:明恵ふるさと館(泊)

<レポート>

 昨日に引き続き寒い朝を迎える。昨夜は雨が降ったりやんだりのようだったが、もしかしたら少しの時間帯は雪が降っていたのかもしれない。屋根に雪はなかったけれど、朝になって入って来る車の屋根には雪が載っているものがあり、やはり降ったのだなと思った。7時を過ぎると青空が覗いて、こりゃあ、今日の天気は大丈夫だぞと思ったのだが、少し過ぎると何だか時雨模様の邪悪な雲の空になって、又風が強まって来た。今日もどうやら不安定な荒天の一日となる予感がした。

 今日の予定としては、先ず五條市にある新町という重伝建指定の町並みを見て、その後は吉野川から名を変えた紀の川沿いの道を下って和歌山県に入り、かつらぎ町の道の駅に寄って本場の柿を手に入れ、その後は和歌山市郊外から高速道に入って有田ICで下りて、湯浅町にある温泉博士掲載の国民宿舎湯浅城の温泉に入り、道の駅:明恵ふるさと館に行って泊るという、それだけのことを考えている。

 9時過ぎに、3晩もお世話になった大宇陀の道の駅を出発したのだが、少し走ると雪が舞い散って来て、何やら穏やかならぬ天候となって来た。何しろSUN号のタイヤは全く冬への対策をしておらず、雪が積もったり路面が凍ったりしたらお手上げなのである。雪が積もっても、今頃の時期の日中ならばさほど心配ないと思うけど、夜間に凍結などという状況となるとこれは穏やかではない。早くもその最悪の状況を想定して、相棒は惑乱気味の世界に足を踏み入れそうだった。吉野川に沿った道を五條市方面へ走ったのだが、川の両端の山々は雪交じりの時雨雲に取りつかれており、何とも心穏やかならぬ様相を呈していた。そのまま走り続けて五條市の街中に。

 五條市の重伝建エリア探訪は実は二回目なのである。昨年もチャレンジしたのだけど、その時は結局駐車場が見つからずに探訪を断念して付近をウロウロしただけでおさらばしたのだった。今回はその返り討ちにならないようにとネットで予め駐車場などを調べておき、その通りの道を辿って行った。ところがその駐車場への道は、とてもSUN号が入れるような道ではなく、一発でギブアップとなった。その後も周辺を少し探してみが、全くそれらしいものは見当たらず、もうここの探訪はしないことにして、近くにあった柿の葉寿司の店に入り、今夜の宴のメイン食を手に入れることにした。それでも、その店で駐車場のことを相棒が聞いてみたら、何とすぐ傍に観光バスも利用しているような所があるとのこと。

 それで、諦めと怒りを取り消して、その駐車場に車を入れ、念願の重伝建の新町エリアの探訪に向かえることになった。寒さは依然変わらず、五條の町を取り囲む山並みも中腹から山頂近くまでが雪混じりの時雨に翻弄されており、何だか不気味な様相を呈していた。雨も時々降っており、傘をさしての散策となった。五條市の新町エリアを訪ねるのは初めてである。今日は下見のつもりで、それから1時間ほど古い町並みの中心街を歩き回った。一番古い栗山本家は、造られたのが1600年の初め頃というから、これは先日の竹原の家よりも古い建造となる。それが、現役のままで使われているのを凄いというより、不思議に思った。

     

重伝建五條市新町地区の景観。この家は辻家で、法界の大御所で政治家でもあったの木村篤太郎の生家だとのこと。

   

新町地区で最も古い建物である栗山家の堂々たる景観。1600年の初めころに立てられたというから驚く。奥の方どこまでが家屋の本体なのかが判らないほどの広さに思えた。

 車に戻り和歌山方面に向けて出発する。まだ全区間が開通していない無料の京奈和高速道があり、それを利用して、かつらぎ町の道の駅:紀ノ川万葉の里に向かう。高速道は山の麓のかなり高さの所を走っており、ここからは時雨空からの雪が、紀川の両端に連なる山々の頂き近くまでうっすらと化粧をさせているのが良く見えて、この按配では明日はどうなるのかと、ますます不安はいや増した。間もなく道の駅に着いて、ここで昼食休憩とする。この辺りは全国有数の柿の産地であり、日本一といっても過言ではないのかもしれない。日本一というのは、同一アイテムでも結構たくさんあるので、断言は難しいけど、この道の駅に並ぶ柿の数々を見れば、首肯できるのではないか。相棒は、柿が食べたいのだと、何個か仕入れていた。

 昼食の後は走りながら腹ごなしをして、和歌山方面に向かい、和歌山から高速道に入って、温泉博士の恩恵に浴して湯浅町の温泉に入ることにしている。順調に走って行ったのだが、肝心の和歌山ICの入口を間違えて、しばらく右往左往して道に迷う。時々ナビが発狂するのと同じように、その利用者も発狂するらしい。今日は厄日のようだった。それでもどうにか入口を見つけて高速道に。少し走って有田金屋ICで下りて湯浅町に入り、直ぐに国民宿舎湯浅城へ。城は目立ったけど、何だかしっくりしない感じがした、でも無料で温泉に入れて頂いたのだから、コメントは無用である。

 外はとにかく滅法寒いのである。お昼の時のニュースでは、四国の徳島県三好市では積雪が30センチもあり、多数の車が立ち往生をしているとのことだった。こんなことが明日、この辺りでも起きないとは限らないので、とにかく状況を見極め、その対応に慎重を期すことにした。入浴の後は今日の宿を予定している道の駅:明恵(みょうえ)ふるさと館へ。16時少し前に着いたのだが、再び邪悪な雲が襲って来て、俄かに暗くなった空から霰のようなものが落ちて来た。早々に寝る準備をして早めの夕食を済ませ、寝床の中へ。明日から再び寒気が襲来するとの予報だが、どう対処するかが課題である。ただ、じっと布団の中で、寒い朝を待つのみ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする