山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

旅の準備

2010-07-02 05:25:12 | くるま旅くらしの話

今年の北海道行の出発まであと10日を切りました。親しい旅の知人の皆さんの殆どは、もう既に現地入りしています。今週末の明日からは、枝幸の町ではカニ祭りが行なわれる予定で、もうウスタイベ岩のキャンプ場はかなりのキャンピングカーなどで賑わっているのではないかと思います。我が守谷市内の近くに在住のKさんご夫妻も、先日枝幸のキャンプ場に集まっている仲間の下へと出発されましたが、恐らく今日辺り到着し、合流されるのではないかと思います。あ~羨ましい~、です。

旅に出る楽しみは、幼稚園の子供でも古稀を迎えている老人でも少しも変わらず、あれこれと心を躍らせています。幼稚園の子たちと少し違うのは、予楽の本質は同じでも子供たちは純粋に期待の胸を膨らませ続けていれば、外のことはみな親たちが準備してくれますが、老人ともなると誰も相手にしてくれる者はなく、全てを自分たちで慎重に段取りしなければなりません。

準備が面倒くさいという若さが残る時代は過ぎ去って、今では楽しみながらの取り組みとなっています。北海道にはもう10年以上毎年訪ねていますので、特別に準備するものはないのですが、特に留意していることといえば、それは旅の基盤となるものに対する点検・整備ということになりましょうか。一番の基盤は、くらしの住いと移動手段となる旅車の手当てです。昨年は冷蔵庫のガス仕様の機器に不具合が生じ、その手当てに苦労したり、途中でタイヤの磨耗に気づいて急遽交換をしたりして、事前のチエックが不十分だったという反省があり、今年はより以上に入念に行なう必要があります。何しろ購入後8年を経過し、我がSUN号は走行距離も13万キロを遙かに超え、恐らく今回の旅の間に14万キロを超えるのではないかと思っています。年数が経過するにつれて、あちらこちらに劣化や不具合が発生するのは皆同じで、車だってそれを免れることは出来ません。SUN号は丁度その疲労が随所に現れる時期にさしかかっているのだと思っています。車検を3月に終えた今年は、整備の方は済んでいますので、あとはメンテナンスのための必要品などをしっかり整えて、無理をせず安全運転で行くのが肝要だと思っています。

旅車の外に準備するものといえば、くらしに必要なエネルギー(=熱源)、水、食糧、衣料品などが基盤となりますが、これらについては、旅慣れた今では、やたらに多く持ち込むのを避け、必要最小限の適量を確保して持参することが大切と考えています。やむを得ない不足のものがあったときには、現地で補充できるのですから、車に過剰な負担をかけないようにするのが、くるま旅のコツの一つでありましょう。我が家の場合は、どうしても余分なものを持って行きすぎる嫌いがありますので、要注意です。

ちゃんとした計画を立ててゆくというのが、旅をするに当たっての普通の考え方ではないかと思いますが、私どもの場合は、旅を窮屈なものにはしたくないという考えから、行程等の計画は殆ど決めておらず、今の段階で決めていることといえば、出発の日にちと大間からのフェリーの往路の予約だけです。帰着日すらも決めていません。勿論、これは別に自慢するようなことでも、お勧めするようなことでもありません。旅のスタイルは、人様々であって当たり前であり、きちんとスケジュールを決めるも良し、行き当たりバッタリであっても良し、その人の旅の楽しみ方次第だと思っています。

このごろ準備の中で大事だなと思っているのは、情報の収集に係わることです。旅先での楽しみをより大きくするためには、情報が不可欠です。何の情報も持たずに、自分にとっての新地を自力で切り開いてゆくというのも一つの楽しみ方だとは思いますが、旅の出会いや感動を一層深めるためには、予め情報を持っている方がずっと有効です。

私の場合は、地図や冊子、或いは歴史・地理の解説資料などを持参したり、旅先では知人の皆さんなどから情報を仕入れるようにしたりしていますが、この頃思っているのは、やっぱりナビを取り付ける必要もあるのかなということです。ナビの地図機能に関しては不要だと思っているのですが、地域の基本情報の収集ということになると、ナビの持っている力が大いに活用できるような気がします。只今思案中です。しかしナビを付けたからといって、今までのような書籍や資料等を活用することを止める考えはありません。ナビには、探究心や想像力に蓋をするような部分があるような気がして、それは真っ平ごめんという思いがあるものですから、まだ迷っている次第です。とにかく今年は現状維持ということにしたいと思っています。

旅の準備としてもう一つ厄介なことがあります。都会のマンションなどに住んでおられる方には無関係の話ですが、庭に木を植え、市の菜園を借りているという身では、これに対して何の手当ても無しに出発してしまいますと、旅から戻った時にとんでもない大汗を流すことになってしまいます。庭木も畑の草も、2ヶ月という時間経過の中では、想像を遙かに超える生長を示してくれ、ここに引っ越してきた最初の年には、戻ってきて茫然自失の感があったのを思い出します。それ以降、庭木も出かける前に不要な枝を切ったり、畑はブルーシートを被せるなどして、彼らの野望を最小限に抑える工夫を心がけるようにしています。これらは、いわば旅の楽しみに対する反動のようなものです。幸い我が家には管理にやかましい倅が同居していますので、不在になるわけではなく、その点では安心です。

何はともあれ、しばらくの間は予楽のふくらみと一緒に、あれこれと汗を流す時間が続きそうです。

コメント
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