村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

秋の色

2012-10-17 00:32:29 | 懐石・料理
桃の木のその葉散らすな秋の風 芭蕉


今日は料理の稽古日
夜の6時半から10時すぎまでかかる

だしをひき、お米を研ぎ、野菜を洗って切り、
茹でたり蒸したり、煮たりする
魚も必ず使うが
人数の都合で全部の料理に関われない
初めに先生からの説明を聞いてはいるものの
関わらない料理は良く分からない

懐石料理は
30年以上習いに行っている
一応は何でもできるはず…
長く続けること
辞めないことが
自分のものにする秘訣だ


写真はアマダイと秋の色々
銀餡をかけて食べる







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カキノヘタ茶碗

2012-10-16 00:07:45 | 茶の事
わが水屋の上の段には濃茶茶碗を乗せている
下の段は薄茶茶碗
上には黒楽茶碗が二つと高麗茶碗と和物茶碗
大体四個くらいだが
天目を使うと六個位がぎゅうぎゅうに並んでいる

道具の出し入れの時
今高麗ではあるが
柿の蔕茶碗を出した
今週の稽古に使う

高麗茶碗には種類がたくさんある
「カキノヘタ茶碗」もそのひとつ
これは案外わかりやすい
茶碗を伏せると柿の蔕のようだからと
作行きは薄作りで形に特徴がある
色は茶色で薄い水釉が掛っている
見込みも広く濃茶を練りやすく
その茶色に濃茶の緑色が冴えるのだ

柿一つ枝に残りて烏哉 漱石


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蜻蛉飛ぶ

2012-10-15 01:09:45 | 茶の事
お彼岸に行けなかったので
みんなでお寺に出かけた
その帰り
久し振りに寄った従姉妹のkeikoちゃんの出窓に
自作の壷のような焼物がいくつか並んでいる
作品は自分の分身だ



ずっと五島美術館の「茶の友」の会員だが
むかし、その陶芸教室に何度か参加した
初めの頃の先生は野中春清氏で
あとは月村正比古氏が指導された
思い出すと
志野茶碗は四個、湯呑が二つ、水指を二個、他も・・・とすると
六回以上は参加した事になる
作るのは楽しかったが出来あがった自分の作品は正直あまり見たくない
陶芸は合わないと それ以後はしない事にした
ただ美濃の焼物については知識が深まり、焼物への興味はなおつのる
教室のお一人が「一緒にもっと焼物を勉強なさいませんか」と紹介して下さり
昭和57年5月にS先生のお宅へ伺った
それが今でも続いている 
焼物の勉強も 奥が深く卒業などは無い 

五島美術館が増改修工事を終え
10月20日土曜日から11月18日まで
「時代の美」
五島美術館・大東急記念文庫の精華
一般公開が始まる

第一部は奈良平安
重文の紫紙金字華厳経、
重美紺紙銀字華厳経、
国宝 史記 孝景本記第十一大江家国筆(前期展示)、
国宝 源氏物語絵巻鈴虫二(後期展示)





御仏の代におぶさる蜻蛉哉 一茶

お寺にトンボが飛んでいた
ゆっくり流れる時間のように



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月を友

2012-10-14 00:02:31 | 茶の事
のろりのろり・・・と
茶事の支度を始めた



道具が部屋いっぱいに広がっている
そこへ
デレラ嬢が「年貢をお届けします」と実家からのお米を持ってきてくれた
有り難う茶事に使います
さあ ひと休み
お茶を淹れませう
そうそうotakeさんから頂いたオセンベがあった

京都六角 蕪村庵の
京の秋 蕪村春秋 秋の月
七種類のあられが入っている
有難うotakeさん美味しかった

包装には蕪村の俳句


中々にひとりあればぞ月を友   蕪村




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蟷螂

2012-10-12 23:25:20 | 茶の事
蟷螂や五分の魂見よ見よと 一茶


蟷螂の斧トウロウノオノ 

中国の故事にある
弱者が、自分の弱さをかえりみず、強敵に立ち向かうことのたとえ。

この所いつも使っている釜は車軸釜
釻付は細長い形であり
それは蟷螂だと聞く
こどもの頃は カマキリを見た事があるが
最近はとんと





写真はネコと鼠

「鼠捕る猫は爪を隠す」か

それとも
「鳴く猫鼠捕らず」か・・・



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秋草の図

2012-10-12 00:43:38 | 村雨庵 稽古 
義朝の心に似たり秋の風 芭蕉

21日に茶事をする
亭主はアイテラ氏
テーマはNHK大河ドラマ「清盛」
正客は私の友人のナガタン姫である
まだ取り合わせも完成していないのに
あと10日ほどしかない
道具出しをそろそろしないと・・・


尾関圭舟作 秋草の図
明治16年名古屋生まれ昭和38年歿
 
秋草が心地よく
風に揺れている


 


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秋の夕暮 三夕の歌

2012-10-11 00:06:34 | 村雨庵 稽古 
新古今和歌集の三夕の歌

心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮 西行

さびしさはその色としもなかりけり槙立つ山の秋の夕暮 寂蓮

見渡せば花も紅葉もなかりけり浦のとまやの秋の夕暮 定家


昨年はちゃんと言えても今年はどうだろうかと
秋になると一度は掛けてみたくなる掛軸だ




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奥山に・・・

2012-10-09 21:50:00 | 茶の事
掛物は
小倉百人一首の5番
猿丸大夫の歌
奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき
筆者は冷泉為村

花は
高隈杜鵑タカクマホトトギス と 赤い実の美しい花水
花入は
大正6年長崎波佐見町生まれ
陶芸家の中村清六作




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夜寒

2012-10-09 01:12:11 | お勉強
木兎が杭にちよんぼり夜寒哉 一茶

今日で4年と3ケ月
想望庵様のお宅での
ふくめの会が終了した
長い事その為の教室のお部屋を提供して頂いた
想望庵様に深く感謝申し上げる
茶室での勉強は内容に相応しく
お陰さまで優雅な気分を味わい又勉強も楽しかった
茶や茶道具についての研究会
先生にお越し頂き実物を拝見しつつ
見所や貴重なお話しをたくさん伺った
月に一度の会が終わると残った会員に
想望庵様がお菓子とお茶を出して下さり
暫し和やかにお喋りする
その後はいつもは四名にて駅前のチェゴヤで食事をして帰る
家にはいつも真夜中近くに着く
里庵様は次の日にならないと着かないと嘆いたが・・・
あくる日はだいたい朝寝坊だ

車も少ない山手通り
駅からの写真
外は冷たい風が吹いている
昼間のTシャツだけではひどく寒い
スカーフを首にぐるぐる巻いた
少しは凌げるかも


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かわはぎは スズキ系フグ目

2012-10-07 22:41:42 | 懐石・料理
今日は家で料理教室
生徒は三名

予定の魚はいとよりだったが
天候によって手に入らない
かわりに
今日 魚屋さんが持ってきた魚は
カワハギが三枚と烏賊を三杯

カワハギは
スズキ系フグ目カワハギ科カワハギ属
可愛い顔をしている
皮をぐるりと剥いて
といってもお弟子の三名が剥いたのだが
薄造りにして残りは塩焼にした
烏賊は松皮烏賊と唐草烏賊にした
二種盛にして山葵と菊を添える

烏賊はかのこに包丁目を入れて
低めの湯で霜降り水に取る
バットにのせ
冷蔵庫でしばし冷やしてから
台形に切り
盛り付ける

そこを写真に撮った
大きめな半月型の器は
瀬戸の幸兵衛窯
桔梗の絵が描いてある

今日の魚も新鮮で美味し 
先日の茶事の残りのお酒でなお
より美味しい

他には里芋の白煮、煮びたし
果物のくるみ和え
焼物は塩焼
汁はキノコ汁 

秋だねぇ






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虫のこえごえ

2012-10-07 00:15:41 | 茶の事
我が庵は
君が裏畑夕されば
まがきのすだく
蟲のこゑごゑ   良寛


写真は虫籠の菓子器
大きさは横12センチほど
小さい重箱である
先日の茶事には
上段には兎の和三盆
下段には 吹き寄せを入れた


六日土曜日のお茶の稽古
仙遊之式と貴人清次濃茶付花月

仙遊之式は
廻り花、炭所望、風炉中拝見あり、香は次香付で全員が香を聞く、
濃茶は月が練り月も飲む、薄茶は花月で3服

貴人清次濃茶付花月は
貴人には事あるごとに
必ずおじぎをする

花月百遍朧月
繰り返しする事 
でないと忘れる
 どんどん忘れる から


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2012東美アートフェア

2012-10-06 01:08:03 | 茶の事
今日は新橋の東京美術倶楽部
2012東美アートフェアへ出かけた
五名で10時半に玄関の前で待ち合わせた 

112店舗が出店、それぞれのブースに囲ってあり
得意の美術品を展示している
金土日と三日間開催する
平日だが混んでいる、明日、明後日はもっと混むだろう
送られてきたカタログから、見たいと思った品の古美術店へまず寄る
ガラス越しで無く、こんな近くで見る機会はそうそう無い
30センチ位の近さで見た
見た事をちゃんと胸に落とそう


 
四階から順に見て回る、欲しいものはとても高価
しかし色々な茶道具を見るのは楽しく愉快だ
一巡し、二階の茶室でお茶を飲んだ、
時間もお昼近い早めに食事の券を買い
古今のお弁当を食べた
1,200円である
あともう一度廻った時、一緒に行ったひとりが
結構上等でお買得な買い物をした
自分の事ではないが、こういう事にも達成感がある

帰りにニュー新橋ビルでお茶を飲む
昼を食べたばかりだが
シフォンケーキと珈琲を頼んだ
先月もこの店の
このテーブルで
同じようにシフォンケーキと珈琲を頼んだのだが
一度行って良かったお店は、何度でも良いらしい

山かげに
つくる山田の
こがくれて
ほにいでぬ
こひぞ
わびしかりける 貫之



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手向山香合

2012-10-04 23:25:51 | 村雨庵 稽古 
今日は木曜稽古
大した道具はないが、稽古の点前に使う道具は
各自が水屋の棚や引出しを開けて
考えて取り合せる
炭手前の香合もそうだ
北海道や妙高高原の紅葉がニュースになり始めたからか、
10月に入ると手向山香合を使い始めた

右は玄々斎好み
甲には「神のまにまに」とある
百人一首の菅原道真の歌

この度は幣ヌサもとりあえず手向山タムケヤマ紅葉の錦神のまにまに 菅家

拝見の問答には その歌をサラッと答えられるようにと
お弟子に圧力をかけてたが これはどうも覚えてしまったらしい

次は
梅の季節には「飛び梅」の歌を

東風コチ吹かば 
匂ひをこせよ 
梅の花 
主なしとて 
春な忘れそ 
 これもサラッと 行こうと言うと・・・

すでに承知とのこと
さようでございますか
さすれば又、次を考えておきます・・・



左側の香合は淡々斎好み




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江邊月

2012-10-03 23:28:14 | 村雨庵 稽古 
今日は水曜稽古
日曜の茶事の掛物をそのまま掛けてある

待合は 菊池芳文




本席は 烏丸光栄




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盗人も歌を詠む

2012-10-02 22:07:52 | 茶の事
盗人の首領歌よむけふの月 蕪村


昨日は十六夜、
今日は立待月、
明日は居待月

旧暦8月15日は中秋の名月 
芋名月ともいうとか 今年は9月30日だった

旧暦9月13日は栗名月 
今年は10月27日とか が菓子を見て 話題になった
主菓子は小芋、干菓子は栗、だったからか

写真は
逆勝手の薄茶ゆえ、煙草盆は左にある




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