村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

日野間道

2010-03-14 23:59:08 | Weblog
札幌に転勤したうららちゃんが帰ってきた
社中が又一人増えて賑やかになる

今日はうつろものの会
早速うららちゃんも参加してサカチカさんと飛び姫と私で今日は4人


うらちゃんは古ふくさ
他三人は茶入の仕覆を作っている

縫いかけの表生地の続きをする
出来上がりが近づき
試しに茶入着せてみようとして
気がついた
なんと
すでに表胴の生地は出来ていた
自分で作ってあったのに
忘れていた
ああぁ…
我ながら呆れた

気を取り直し
まあそういうこともあるかと

底をもう一枚切り
表を完成させ
裏を改めて作る

一つの茶入に仕覆が二つ
それも同じ切れ地

裏地を変えて紐の色を変えよう

初めての茶入だから
二度縫えば練習になるさ

裂地の名前は日野間道現在は添ってないが
日野間道は大名物日野肩衝茶入の仕覆と

権大納言日野輝資愛用の裂と伝えられ
色素材の違いで数種類ある

茶入は
室町時代に
抹茶壺スリチャツボとも
小壺コツボともよばれた
十三世紀末から十四世紀に
中国からもたらされ
初めは幅広い用途に使わるるが
十四世紀中頃 
茶を蓄えておくために利用され
市場では一貫文ほどの高価であった 
このころ仕覆を付ける習慣もすでにあった
茶入は服を着て
古くから大事にされていればこそ
お宝となったとな

私の茶入は膳所焼
今回の事で
仕覆を三つも持つ事になったが
稽古に使っており
どう見ても
お宝とはいえぬが 
見方を変えれば
可愛らしく
庶民的である
コメント
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