村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

ワサワさんの弥生茶会

2010-03-13 23:38:23 | 茶事 茶会 
道行だけでマフラーはいらない
風は少々強いが晴れ
普段は固く閉ざされた大きな門が堂々と開いている
正面のこの門から入るだけでも気持ちが弾む
手入れの良い庭を進み洋風なる玄関へ
今日は
ワサワさんの弥生の茶会
桜絵の九谷の汲出で白湯を頂く
待合から見る庭に満開の白木蓮がほろほろと揺れている

三組招かれたとか
われら第一の組は六名
まもなく案内があり二階へ
洋間のダイニングテーブルに点心が運ばれる
鯛の向付に朱盃
輪島の弁当箱には
鱸の塩焼・蒟蒻や里芋の含め煮・お得意のどんこの煮物
瓢の物相・うどの酢の物に香の物
煮物椀が運ばれて一斉に蓋を開ける
羽二重しんじょに蛤とたらの芽・短冊人参に柚子のへぎ
熱々を賞味する
どれも美味
続く菓子は東照製の美しい椿の菓子だ
食べ終わり一階の八畳の濃茶席へ
軸は表千家14代
而妙斎ジミョウサイお家元 知足
香合は琵琶
花入は竹にキフジと貝母
釜は真形で竹梅文
いかにもワサワさんの好みらしく
色絵の蒔絵が可愛らしい炉縁は四季の花蒔絵
写真のように道具畳には
大樋年郎作の祭器の水指
茶入れはアメリカのもの
茶碗は佐々木正の赤志野と
井上春峰の黒楽の二椀が出た
茶杓は寿老という銘で作者は山口寿泉とか 
建水 白薩摩 
蓋置 赤膚奈良絵
10名ほどお手伝い
写真のお点前と半東もお友達だ
濃茶のあとは庭で立礼にて薄茶
風が吹いてはいるがそれも気持ちが良い

それにしても
ワサワさんのお宅は凄いな
今はどなたも住んでいないが
大正時代の大きな屋根の建物には蔵が付いている
別棟になっている新しい洋風な二階建ても大きい
こちらに今は住まわれている
表には鳥が憩う庭があり町中なのになんと裏にはほうれん草と小松菜を植えてある畑もあるのだ
その広い敷地の回りを大谷石の塀で囲う
奥は見えない
いったい誰が住んでるのかと思ったら
ワサワさんだった 
香道で一緒になった
流派は違うが
お互い茶道を学び互いに茶事に誘いあう
それも縁だ
わが家から車ならワンメーターの近さだが
広さはわが家の二十倍はあるだろう
もっと広いかもしれぬ
いやしかし
何事も比べるべからずとて

思えば今日は贅沢なる一日であったよな
贅沢をすると
やる気スイッチがオンになると昨日のテレビで見たところだ
そろそろ回りを片づけて
道具を考えて
茶事などせねばと
スイッチが入ったような
気もするようが  
どうだろう

あす起きたら確認してみよう
コメント (2)
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出光美術館 麗しのうつわ

2010-03-13 00:25:40 | 美術館・博物館
淡交会の帰り有楽町で降りた
出光による事にしたのだ
ということは風邪が治りつつある
まだ咳が出てはいるが


3月22日まで開催中
日本やきもの名品選 麗しのうつわ
として
仁清から猿投・瀬戸・志野・唐津・鍋島・古九谷と幅広い
そして楽茶碗が7個出ている

楽茶碗とは
聚楽第の土で焼いたから始めは聚楽茶碗といったそうだ
のちに楽茶碗になったと
展示の茶碗の説明に書いてあった

長次郎作 黒楽茶碗 銘は黒面翁
長次郎作 赤楽茶碗 銘は僧正
常慶作 黒楽茶碗 銘は寸戸
のんこう作赤楽茶碗 銘 酒呑童子
のんこう作黒楽茶碗 銘 此花
あと
慶入と乾山の黒楽茶碗が出ている

そのうちの やはり
常慶の茶碗がとても魅力的だった





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