村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

短歌12首

2009-01-19 23:01:44 | 茶事 茶会 
今夜中になんとか短歌12首詠む

長々し柳を掛けて床の間は新年の茶事へと様変わりする
真台子にしめ縄を掛け回しゆく身は引き締まる幣の垂るれば
三河万歳の画賛を掛ける小鼓を手にする才蔵烏帽子の太夫
とりとめもなきこと穏やかな空気も描く三河万歳巌谷小波の自画賛なりて

冬空は深きをもてり冴えわたる月の光のかがよいやまず
美しい月夜と知らすメール来て空を仰げり庭の真中に
青みさす月の光を身に浴びていにしえ人の歌口ずさむ

枯草に雀のすがた次々と軽くとび跳ねなについばむや
栖鳳の画のごと雀は地に降りく睦月の日差し跳ね返しつも

あと三つ
詠むまで寝ず
無い頭絞って詠む
では
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

老子出関図

2009-01-18 23:02:43 | 茶事 茶会 
月々会 一月
今日の掛物
五十嵐俊明作 老子出関図

紫兎庵さまで仙崖さんの老子図を拝見した
そういえば わが庵にもあったような
探したところ
ありました
作者は 五十嵐俊明 または呉俊明
紫兎庵さまの老子も牛もとても可愛いのに
わが村雨庵のはたいそうくたびれて…
コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

懐の会 睦月その1

2009-01-17 23:00:04 | 茶事 茶会 
今日はわが厨で料理教室
生徒は二人
森の金庫番とかつ殿

鶏と葱の叩き鍋
わかさぎの南蛮酢
大正金時の甘煮
菜の花の辛子漬

鍋はなんだか気分がゆったりする
菜の花も出て春近し

今日17日は宵月
明日18日は下弦の月

   弓張月・半月・弦月・恒月・破月・片割月などとも言うらしい
   呼び名だけでも美しい
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紫兎庵の仙崖さん

2009-01-16 23:13:14 | 茶事 茶会 
紫兎庵様のお茶室
寄付は仙崖義凡の画賛
本席は 三条西実隆の懐紙
    千代の春けさたちくらし畝の野に
    霞たなびき田鶴なきわたる

寄付
仙崖の自画賛 老子出関図 

髭厚唇長耳
徳謂之老子王
終長生白龍吐
哉家在槐里

  髭唇厚く耳長い
  徳はいわゆる老子王
  ついに長生きして白龍を吐く
  家は槐の里にあるかな

月一度の金曜日は源氏を読む
声を出して原文をよむ
今日は東屋を半分

時間はあっという間に過ぎた


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

六玉川

2009-01-15 23:33:15 | 茶事 茶会 
今日の掛軸

六玉川 むたまがわ

歌枕として有名な六ヶ所の玉川
井手の玉川、三嶋の玉川、調布の玉川、野田の玉川、野路の玉川、高野の玉川

この軸は千鳥の玉川と外題に書いてある
千鳥が飛んで雪景色であるから 野田の玉川のことか?

野田の玉川

陸奥にありといふなる玉川のたまさかにてもあひみてしがな             古今六帖 読み人知らず 

陸奥に罷りける時、よみ侍りけり
ゆふされば汐風こして陸奥の野田の玉川千鳥なくなり                新古今和歌集 能因

陸奥の野田の玉川みわたせば潮風こしてこほる月影
   続新古今和歌集 順徳天皇

光りそふ野田の玉川月きよみ夕汐千鳥夜半に鳴くなり
   後鳥羽院

風をいたみ舟出し野田の海人よりも静心なき目をもみるかな             藤中将実方

作家は不明


今日は木曜稽古 風邪でひいろんさん休み昨日はカズ子様も風邪
今年一番の寒さとか 
風邪にはなんといっても ネギがきくらしい 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初稽古

2009-01-14 23:52:41 | 茶事 茶会 
平成21年初稽古
今日は重ね茶碗 後炭所望
台子で 

今日の掛物
  心静楽長年
大徳寺大仙院 尾関宗園書
大仙院は枯山水の庭で有名だ
  開祖古岳宗亘
  三世古渓宗陳 
  七世澤庵宗彭
方丈は国宝 玄関も国宝で日本最古そして日本最古の床の間がある

明日は15日 小正月である
また上元ともいい小豆粥を食べると疫病を除けるとか

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2009-01-13 23:32:39 | 茶事 茶会 
鰯の翁鮨

翁とは
年を取った男性のこと
用語としては白髪コンブなど
老人の白髪を思わせるような白い材料を用いた料理を形容
おきな焼き、おきな揚げ、おきな蒸しなどがある。

今日はお料理
家に帰ると11時半は過ぎた
遅くても電車は混んでいる


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いつもの会

2009-01-12 23:55:51 | 茶事 茶会 
一月
風邪が流行っている。
今日は四名の方がお休みなされた
替わりにお客様が四名お越しになられる
今年も賑やかに
古筆のお勉強をいたしませう
と、かけ声だけで脳は動かずじまい
やはり休みの日は頭も休むらしい
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

村雨庵初釜

2009-01-11 22:41:13 | 茶事 茶会 
わが庵には島台茶碗が二組ある
何年か前 初釜だというに島台が見つからぬ
狭い家なのに いくら探しても どうしても見つからない
あんな大きな箱が消えるはずもないのだか
何としても見つからずその年はやむを得ず他の茶碗を使った
次の年も正月近くなると探したが見つからない
その次の年は仕方なくもう探すのを諦めて島台を買った
大正時代のだった こちらの方がいいやと負け惜しみで思っていたら
使ってすぐに前の島台を見つけた 
なんと
すぐ出せるようにと見える場所に移動してあったのだが
見上げれば毎日のように見ているのに 結局なにも見てないのだな われはと
がっかりした ほんとに がっかりした

例年は外の茶室を借りてお客様もお呼びしての事が多かったが
今回はいずこの茶室もとれず わが庵でする
そう人数も入れず やむをえず社中のみで
今回は15名の出席 
その二組の島台をつかった


待合掛物  巌谷小波 万歳画賛
本席  梅懐紙  近衛信尹
    詠梅有佳色 倭歌
咲きいずる・・・
花入 竹一重切
花  梅 青王母
釜  真形波地紋 
炉縁 朱塗 黒松葉文様
炭斗 炭台
火箸 梅頭
灰匙 美之助
灰器 万古数印
香合 あかべこ 楽入
香  むらさめ  うち製
棚  真台子
皆具 染付 京焼
茶碗 島台 
茶杓 立花大亀老師 銘 福寿
菓子器 縁高
菓子 はなびら餅  千草庵
茶  万の昔 奥西緑芳園
薄器 曙棗
茶碗 干支 赤膚焼
   月次茶碗 
菓子器 絵馬生地
菓子  干支干菓子 有平糖千代結び

初釜の支度整わず 予定の炭斗は出すを忘れ 仕方なく炭台
花も紅白椿につくばねを入れたかったが間に合わず
恒例の扇子と懐紙を配りて わが庵粗末ながらも
まあ それなりに ということか
休みの社中がいるは 少し寂しいが
初釜の席 晴着でそろえば 見ているだけで嬉しくなる
春のごとしか
不思議なり

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日は望

2009-01-10 23:08:37 | 茶事 茶会 
明日はわが村雨庵の初釜
とりあえずかたずけ終え、あとは明日
外に出ると天頂に月

明日は望月
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初の買い物

2009-01-09 23:47:38 | 茶事 茶会 
この年の初の買物ずっしりと上下二冊の「道元禅師」 橋本喜典


道元禅師はご存じ曹洞宗の開祖
晩年に希玄という異称も用いた。
同宗旨では高祖と尊称される。
諡号は、仏性伝東国師、承陽大師。


正治2年1月2日(1200)~建長5年8月28日(1253)
京都生まれ。
父親は内大臣源通親、
母親は摂政太政大臣藤原基房の娘・伊子。
八歳のとき、母を亡くし、十三歳で出家して
比叡山天台座主公円のもと数年間修行
人は本来、仏であるのに修行しなければならないという疑問を解くために山を下り、栄西の弟子・明全に参じた
健保五年(1217)建仁寺 栄西の弟子である明全より、禅宗の教えを学ぶ
貞応二年(1223)、明全と一緒に宋へ
阿育王山の老典座に食事を作るが大事な修行と『典座教訓』記す。
天童山の景徳寺で修行 
宝慶元年(1225)身心脱落の体験、如浄の仏法を受継
嘉禄三年(1227)道元帰り、建仁寺に戻り、『普勧坐禅儀』を著す
寛喜三年(1231)安養院へ移り、『弁道話』を著
天福元年(1233)興聖寺を建立し、正伝の仏法の拠点とす
文暦元年(1234)日本達磨宗の懐奘が道元を訪ね入門
教団の基礎が形成されるが、比叡山・東福寺の圧力
寛元元年(1243)京都を離れ門弟・波多野義重の招きで越前に移
寛元四年(1246)大仏寺は永平寺と改名
宝治元年(1247)北条時頼の要請により、鎌倉へ
翌年の三月、永平寺に戻り弟子たちの指導に専す『正法眼蔵』『永平広録』



東京四季出版の
現代短歌カレンダーの一月にある短歌である

橋本喜典先生は まひる野 の編集人

 
そういえばわたくしめ
去年 最後の買物は本だった


やる気の秘密「のうだま」  
上大岡トメ&池谷祐二著 
        幻冬社
 

さあ のうをダマシテやる気をおこそう
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初雪

2009-01-08 23:39:16 | 茶事 茶会 
予報では
明日の朝起きると雪が積もっている 
かもしれないと言っている

初雪や水仙の葉のたわむまで 芭蕉

想像するだけでも 雪は絵になる 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人日

2009-01-07 23:52:55 | 茶事 茶会 
今日は1月7日
五節句のひとつ 人日である
中国では年が明けると、
1日に鶏、2日に狗、猪、羊、牛、馬の順に占いを立て、七日目に人の占いをしたそうな
その為1月7日を人日(じんじつ)と言うとか
この日に若菜を食べ、その生命力で邪気を払う習慣があるとの。
これが、七草粥となったらしいのだが

蒟蒻に今日は売り勝つ若菜かな 芭蕉

今日は七草 
七草がゆを食べその生命力で 元気になろう
なんと なった 正し餅入りである
ついでに自分で抹茶を点てて飲む
又これが思いのほか  効いた
今まで ぱっとしなかったが
夜は すっかり元気
かつ殿とバイ様と電話して弾む

明日は8日 大安
正月事納め また勝負事の日とか
ナルホド
いちかばちか か
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2009-01-06 18:00:30 | 茶事 茶会 
摩耶夫人の右の手を上げおわするに天界よりの楽の聞こゆる 村雨庵

今年の歌会始のお題は「生」セイ
生はどこにも書いてないが
上記の歌は私めの作である 
もちろん投稿はしてないが

東博の法隆寺館にひそとおわす
無音のはずのお部屋なのに 
私には神々しい音楽が聞こえましたという
あるはずのない歌である
麻耶夫人はお釈迦様の母上
右手をあげられ袖口からは
今まさにお釈迦様が手を合わせて
お生まれにならんとする
その瞬間だ
以前410円の通常切手でもあったのもご存じかや

今年の歌会始の儀は1月15日とか
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

駒場松籟庵新春茶会記

2009-01-05 21:10:37 | 茶事 茶会 
駒場松籟庵新春茶会記 1月3日
待合は蓮月 本席は無学の一行とうらやましいばかり
長板総荘の道具畳には洒落た御本の水指と赤絵の杓立
水指には半生庵の箱書があるとか 
初炭が済むとお心入れの点心
独楽盆に信玄弁当 ともに村瀬冶兵衛の作 盃も付く
ひとつづつ広げる楽しみ
お赤飯とお煮しめの色々卵焼 いつもながら盛付も上手
大谷尊由の楽の向付は かつらの葉の形 それに小鯛の酢漬け
次にまたも素敵な村瀬治兵衛の煮物椀に海老真ジョが・・美味なること嬉しい
客は 想望庵様草苑様まりの様設計室長とわたくしめの5名
新年にふさわしい穏やかな日和 着物を着、ぞろぞろと澁谷を歩くも良きかな

待合 蓮月 初春につづみ打ちはやして
   よろず世の春のはじめとうたうなりこは敷島のやまと人かも
   蓮月78歳
本席 無学宗衍 一行
   中峰遶瑞烟ちゅうほうずいえんをめぐる
   杜審言(としんげん)五言律詩に
   半嶺通佳氣 はんれいかきをつうじ
   中峰繞瑞烟 ちゅうほうずいえんめぐる 
花入 竹一重切 
花  藪椿 雪柳
釜  竹梅紋真形釜 増山罄鉄
炉縁 青海波蒔絵
炭斗 
火箸 高木次郎兵衛
灰匙 加賀象嵌 
香合 巻物
   古清水
棚  長板
水指 御本
杓立 赤絵 三浦竹軒
建水 唐金
茶入 高取 肩衝
仕覆 二重蔓牡丹唐草
茶杓 上田義山 銘好日
茶碗 赤楽 一元
お茶 青栄の昔 清松園詰
菓子 虎屋 若菜餅
菓子器 御深井焼 陳元賓

薄器 大棗 芽張柳 
茶碗 海老の絵 万古焼
   猫柳 京焼
菓子器 きんま
菓子 推古
煙草盆 香狭間透
火入  青釉 父君愛用
煙管 父君愛用


              以上


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする