料紙の装飾に「とびくも」がある
とび‐くも【飛雲】とは
和紙の装飾として
ところどころに
雲のような形に漉(す)きこんだ、
藍色や紫色の繊維。
〔文芸類纂(1878)〕
飛雲は大きい方が古い
時代がさがるにしたがって
小さくなる
「中院切 」
「小島切」
「筋切」
「伊予切」
「敦忠集切」
「中院切 ナカノインキレ」は
『後拾遺和歌集』の断簡で、
もとは粘葉装の冊子本であった。
「中院切」の名前は、
江戸時代に公卿で能書であった
中院通村(1588~1653)が所持して
いたことにちなむ。
藍と紫の飛雲を漉きこみ、
金銀の揉み箔を全体に散らしている。
「小島切」
小島切の名は、
茶人でもあった小島宗真が
所有していたところから、
江戸末期の頃には『小島切』と称されている。
和紙販売のネットには
小島切の臨書の用紙が出ている
藍と紫に染めた繊維を
飛雲として漉き込んだ薄茶の染紙に、
砂子状の雲母を紙面全体に
鏤めた装飾料紙です。
尚、漉込の飛雲は
非常に手間がかかる為、
現在では藍と紫に染めた
楮の繊維を料紙を加工する際、
紙面に飛雲状に撒いて
定着させたものを使用しております。
と
ネットに説明があった
古筆の時代のような
自然な飛雲はまだ
作られてないようだ
今のものは
とこか不自然
平安のレベルにはまだのようだ
写真は「かおり姫」
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