村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

駒が勇めば花が散る

2017-04-09 02:29:40 | Weblog
カヤ夫人より茶事のお招きを受けた

先日の美ささ苑の茶会の
濃茶薄茶二席の
水屋担当者12名へ
花見もかねての
慰労の茶事へ
お招きを受けた
あいにく
参加者は6名

今日は朝から雨 
いざ花見の茶事へ
向かう車窓から
はやくもこちらあちらに
桜の咲くを楽しみ見つつ行く

小さい川の両側に桜
ちょうど目黒川の様だ
そのまま進むとすぐカヤ様のお宅だ

美しい懐紙が掛かる待合にて
汲みだしを頂き
露地へと下りる

腰掛の眼前には
春雨に濡れた茶庭と茶室
これ以上のものはあるまい

席入すると初炭
花見弁当に煮物椀と八寸
中立のあと後座は続き薄茶
掛け物は花紅
道具畳に誰袖棚
水指は菱の形の高取
茶入は薩摩
楽茶碗は弘入
茶杓は崇拝する建築家の作で
歌銘である
棗は近左
茶碗は永楽の「桜につなぎ馬」
その絵を見ると
駒がいさめば花が散る

口に出た
いにしえの和歌なのだと
漠然と思っていたのだが
ネットで見ると

後水尾院の命で収集されたといわれる
民謡集『山家鳥虫歌』の中に

咲いた桜になぜ駒つなぐ
 駒が勇めば花が散る

とあるらしい
又都々逸としても広まったようだ

茶室の中は
花盛り
エア花見にサケも入り
心浮き立つ
帰りには川沿から山へと桜が続く
あたりの景色を楽しむ
ああぁ楽しかった


    
茶の湯・茶道ランキング
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする