村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

織姫

2014-08-08 23:16:20 | 茶の事
茶事で濃茶三器の拝見を乞うたあとに
正客は胸からインド更紗とかの
珍しい袱紗を出されて
茶入をそれにそっと置かれた
象牙の蓋を手にとられ、もう一枚の古帛紗に置き
蓋だけを先に次客へと回す
あと茶杓に一枚、仕覆に一枚と
マジックのように胸から次々と帛紗を出され
どれも素敵だ
道具ももちろん見事であるが
添った帛紗もどれも拝見したい


織物は
経糸と横糸を織機に掛けて織ったもので
茶の湯にはたくさん布が登場する
緞子、金襴、漢東、更紗、

以前五島美術館のきれ地の講義があり
通った事がある
でもよくわからなかったが
袈裟から日本に入ってきたという
金襴が印象的だった


金襴とは
きんらん【金襴】
金糸を絵緯エヌキとして文様を織り出した織物。
中国では〈織金(しよくきん)〉という。
織造期は宋代とされ,
日本には鎌倉時代のころ入宋の禅僧が伝法のしるしとした袈裟の裂,
あるいは書画などの付属品として持ち帰った。
室町時代には朝貢の返礼として,
また交易品として盛んに舶載されるようになり,
それらのうちで茶道の仕覆や軸物の表装などに用いられたものが
〈名物裂〉として珍重され,今日に伝えられている。
《世界大百科事典 第2版の解説》


織姫は
どんな織物を
織っていたのだろう



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