村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

ひいろんさんの正午茶事

2010-10-17 23:31:40 | 村雨庵 茶事茶会
今日の亭主はひいろんさん
ボランティアで物語の読み聞かせをしていると聞き
今回の茶事は物語の茶事にした
初めての茶事
この茶事で
亭主も客もお茶が面白くなって
もっともっとお茶を好きになってほしい
と強く思う

待合は岡田華郷の藤原敏行朝臣の図
汲出は呉須赤絵 蔵珍作
濡れ縁を腰掛にしてしばしお待ち頂き
迎え付けをする
掛軸は掬水有月手 ミズヲキクスレバツキテニアリ
正客は松風庵さま
何事もはきはきと気持ちよくおっしゃる
感想もはっきりとわかりやすい
初めは緊張していた席中も松風さまのおしゃべりにリラックス
まずは客も亭主も
お茶事を楽しむ事が出来たら良いのだ
挨拶の後はすぐ懐石
今日は一汁五菜
八寸は松茸と車海老の酒塩
そのご
初炭
炭斗は小さい菜籠
羽は縞梟
火箸は銀
かんは寒雉
灰匙は李朝のさじ
香合は時代の貝合わせ
平安の殿方と姫が描かれてある
拝見が戻ると菓子を運ぶ
写真がそれだ
竹はその物語を想像してほしい為のだが
源氏にいってしまったらしい
中立ちして用意整い銅鑼を打つ
ひいろんさんは昨日練習したが
とても銅鑼の打ち方がうまい 私よりずっと上手い
後座は
床は竹の長い花入
花は庭の玉すだれと水引きをひいろんさんが入れた
水指は竹の絵水指
茶入は高取喜恵 しふく ジョウチ金襴
茶杓 成瀬宗巨の蓬莱
建水 浄益
その後 後炭をして
薄茶水指は竹であるが
蓋を替えた
白漆大棗の御所車の色絵茶碗は菊の籬と次茶碗は井上東也の円相まるが書いてある絵唐津
菓子器は光琳蒔絵の松文様の食籠と虫かごの菓子器
茶杓の銘は
かがり火

その席中にいなければ味わえない
感覚がある
光の演出
時間の流れ
茶は演劇に似ている
観客は五名
ひいろんさんは
お茶の奥へ足を一歩踏み出した
さて
その結果は…如何に



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