あのとき、私はこうした、君はそうした、という記憶を共有できる。そのときのたがいの感情をも共有できる。社会生活でおたがいの人生を認め合うことで信頼が成り立つ。緊密な協力関係が成り立つ。法律制度が働き、契約社会が成り立つ。私たちは自分自身の人生を予測し設計し管理することができる。そうして、この人生保持機構を持つ人類は地球全体に繁殖し拡散した。
人類以外の動物は人生保持機構を持っていそうにありません。人類に近い類人猿も、それは持っていないと推測できます。人生保持機構を持っていれば、勉強したり貯蓄や投資をしたりして将来に備えるはずです。しかしチンパンジーもゴリラも、自発的に勉強したり、健康に留意したり、資産形成をしたりしているようには見えませんね。人間以外の動物には、人生(動物生?)がない。過去もなければ未来もない。人間でも、赤ちゃんのときはそうです。老人性認知症になった場合もそうでしょう。ひたすら現在を生きる。邪心がない、聖なる精神ともいえます。
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