人類は、こうして(拙稿の見解では)、数分後の具体的な物的配置の状況から遠い将来の抽象的な個人的な状況、あるいは社会的な状況を操作しようとする行動まで、広範複雑な状況を予測し、それを目的概念として脳内に設定することができる。脳神経系のこの仕組みは、行為の連鎖から生成される状況空間構造のなかに目的概念を表現し、そこに至る目的行動を仮想運動として形成する。
この脳神経機構は、原始人類の生活環境において(拙稿の見解では)特に社会生活上、有利な生存繁殖適応を与えたために進化発達して現代人の身体に定着したものと思われます。逆にいえば、私たちが自身の目的として設定する数分後、あるいは遠い将来の状況概念は、私たちが自身の考えで設定したと思っているにもかかわらず、実はそれが導く目的行動が私たちの先祖の原始人類の生活において生存繁殖に有利な行動であったが故に私たちの身体が自動的にそれを作り出している。私たちはそれを自身の意志意図あるいは欲望から発すると思い込んでいるだけなのでしょう。
拝読ブログ:コミックス「夏目友人帳」9巻-6 -東方の森の章-【後編-2】もう時間の問題…。
拝読ブログ:バレンタインデー 初めての手作りチョコ