客観的現実世界と個人の感じる主観的内面とが両方ともに存在すると感じられることの矛盾は(拙稿の見解では)、近代的個人の自覚と内省を作り出すことで社会の近代化に寄与したといえますが、現代にいたって、客観的現実の存在感が極限にまで強くなってきたために、個人的内面の存在感が、かえって、個人の孤独感,疎外感を生みだしている、といえます。
客観的現実世界と個人の感じる主観的内面とが両方ともに存在すると感じられることの矛盾は(拙稿の見解では)、近代的個人の自覚と内省を作り出すことで社会の近代化に寄与したといえますが、現代にいたって、客観的現実の存在感が極限にまで強くなってきたために、個人的内面の存在感が、かえって、個人の孤独感,疎外感を生みだしている、といえます。