ノーベル生理学・医学賞の山中伸弥が「人間万事塞翁が馬」と題して高校生に向けて行った講演録「京都賞高校フォーラム二〇一〇年一一月一六日京都大学」がユーチュブにありますが、山中教授は医師、研究者としての職業人生で遭遇した幾度かの深刻な挫折がのちの成功の要因であった、と述べています。この故事が不屈の精神を支え、科学の躍進と国民の栄誉につながったとすれば、故事伝承の社会的効用もまた偉大である、と思えます。山中先生は筆者より十数年若いのに塞翁が好きなのか、と感心しましたが、今の若い人たちも教養としてしっかり身に着けているようです。
拝読ブログ:
2017年09月25日(月) 『ポケットティッシュ』
拝読ブログ:
あさひなぐ