さて、人類社会がうまく発展して規模を大きくして来るにしたがって、生産性が上がって、食べるだけよりは余裕ができてくる。そうなると、将来使う物財を蓄えるようになる。それらはいくらでも多く蓄えたほうがよい。物欲も人生保持機構の重要な構成要素です。人生保持機構が働いて自分の将来をはっきりと予測することができると、物欲が強くなってきます。
使う価値が高い物財が欲しくなります。私たちは周りの人々とうまく付き合って、物やサービスの交換をして、価値の高い物財を手に入れるようになる。人々は収入を求めて生産性の高い仕事に専門化していき、交換のネットワークができる。はじめは暗黙のうちに、後には制度化されて、分業社会がなりたつ。人が多く集まるほど、その社会集団はスケールメリットを持ち、生産性が高くなって武装もするので安全が高まる。安定した人生を求めて人々はますます大きな社会に参加してくる。人口はますます集中してきて、ついには都市化する。貨幣経済が始まって、最後には、現代のような社会になっていきます。
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