そういう哲学を持った人々の集団は、死者の怨念を恐れて裏切りや暗殺を控えるようになるでしょうから、仲間どうしの信頼感は増し集団の団結が高まって繁栄するでしょう。「魂はある」と感じるような脳の機能を持った集団の人口は増え、その脳機能を作るDNA配列(ゲノム)を子孫に伝え、そういう哲学を伝える文化を子弟の教育によって伝承していきます。
そうしてこの世に魂というものが実際にあってもなくても、「魂がある」と感じる人間集団の数は増えていくのです。「魂がある」と教える宗教や哲学は、これまで有史以来、ずっと多くの人々を導き、生活を豊かにし、人口を増やすという実用性を持っていました。この哲学、あるいはそれが表現する魂、のように目に見えない存在をだれもが感じることによって犯罪や裏切りは抑止され、社会は安定して繁栄し、人々は安心して生活し、その結果、経済や技術が発展したのです。哲学は実用的なものでした。哲学は、真理を語るかどうかではなくて、真理を語るとされることによって実用的に生活に役立ったのです。
しかし現代になって、状況は違ってきたのではないでしょうか?
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