世界全体が神秘そのものではないのか? 科学はそれを解明できるのか? 科学は、本当に真実なのか? 科学では解明できない未知がいくつもある。むしろ、人間が一番知りたい生と死、苦しみと喜び、愛と憎しみの問題、あるいは美と醜、あるいは宇宙の究極の様相なども、科学は解明できていないではないか? 私たちはそう思う。そこに神秘を感じる感覚が入り込みます。そうすると、科学の描く物質世界も錯覚に過ぎないのではないか、という気もしてくるわけです。何もかも神秘だ、という相対的な言い方をしたくなる。
しかし、神秘感という感情も、それ自身は神秘的なものではありません。ホモサピエンスの脳が作り出す錯覚です。生存に有利な錯覚には違いありません。だから(拙稿の見解では)実は、この世に神秘などない。神秘を感じる人間の脳があるだけだ、ともいえます。
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