憑依機構をつかうことによる人類のこのような客観的世界の獲得は、さらに自分の身体の観察におよび、自己身体の外観の客観的観察と内観による体性感覚、運動感覚や感情を貼り合わせることで自我概念を生成する機構に進化した。不特定な他人の視点に憑依して外側からながめる自分の身体の感知から、自分がする運動の意図、意志、欲望、目的が推測できる。
そうして憑依機構をつかうことによる自分の行動の感知から推測する意図、意志、欲望、目的、に、自分の内部感覚から感知する体性感覚、運動感覚、感情、経験、言語文脈などを貼り付けることで自我が形成されていく(拙稿12章「私はなぜあるのか?」)。
拝読ブログ:個人的個人的適応
拝読ブログ:「『意識』を語る」スーザン・ブラックモア著(1)