こうして、自分というものはつくられています。人間は、だれもが、そうしている。人類は一万年以上も前から、そうしてきた。そうして人口を増やし世界中に住み着いた。つまり自分をつくり、それで社会を構成するというこの行動様式を身に着けることによって、人類は動物種として繁殖に大成功した。逆に言えば、祖先がそうして繁殖に成功したから現在生きている私たちはこうして自分をつくっている、といえる。
過去はその通りです。ただし、過去がそうだからといって、これからどうすべきかは、もちろん、まったく別の問題でしょう。近代哲学の開祖といわれる大哲学者が述べたように、物事がどうであるかによってそれをどうすべきかは決まらない(一七八八年 イマニュエル・カント『実践理性批判』)。
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