同時にこの仮想運動は、第3A層以下の下位の層に、注目する物事の存在感を発生させる。この存在感に反応して下の層は、自律運動に加えて(加速減速など)付加的な運動を実行する。これが意識的運動を引き起こす。つまり、第3B層は身体内外から来るインプット情報から適当な現実を選択してそれを仮想運動で表現することで、身体全体をその現実に反応させて作動させる。
センセーショナルな言い方をすれば、この第3B層の神経回路は現実なるものを演出して私たちの身体をだます役割を果たしている、といえる。第3B層がこのように働くとき、(拙稿の見解では)私たちは自分が意識的に行動している、と自覚する。
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