言語は存在するものについて正確に語ることができますが、存在しないものについては正確には語ることができない。言語を使ってフィクションとして語るとき、あるいは詩として語るとき、存在しないものについて語ることになりますが、正確には語れません。つまり逆にいえば、言語を使って正確に語られ得るものだけが存在する、ともいえます。
もしそうであれば、言語は存在するものすべてを語ることができる。逆に言えば、言語できちんと語ることができないものは存在できない、といえます。言語が万能であるかのように思える根拠はこういうことであるのかもしれません。
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人類言語は物質について語ることができます。科学を使って物質世界の構造を語ることもできます。しかし言語を使って語ることのできないものがあるのかないのかについては、言語では語ることができない。
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