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哲学はなぜ間違うのか

why philosophy fails?

現実世界を感じとる能力

2011年01月12日 | xx4世界の構造と起源

Gustav_klimt_001 そうしていつの間にか、その中に自分が置かれている世界というものが身の回りに広がっている、と私たちは思い込むようになっている。それは厳然として存在し、整然とした法則に従って動いていると思えます。幼児が成長して幼稚園に入るころにはこのような現実世界を身体で感じとる能力を身につけ、大人と通じ合って生活できるようになります。成長の過程で存在の理論を身につけていくこの仕組みによって、人間は世界を共有し、その中で互いに協力して上手に世界を利用することで、地球上もっとも繁栄した動物となりました。

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身体運動が理論を作る

2011年01月11日 | xx4世界の構造と起源

この現実世界に表れているいろいろな存在になじみ、それを作り出す存在の理論になじんでいることで私たちの身体はこのように動いている。逆に言えば、私たちの身体がそのように動くような現実とそれを作り出す存在の理論が存在するように私たちは感じる。つまり私たちの身体のそのような動きが世界を作り出している、と(拙稿の見解によれば)いえます。

拝読ブログ:ピアジェ理論~身体・運動機能の発達と認知の発達~

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現代文明を作る

2011年01月10日 | xx4世界の構造と起源

Gustav_klimt101 現実を感じとるためのその理論は、仲間の人間たちの感覚をその身体の動きから自分の身体で感じとる運動共鳴の機構にもとづいています。この存在の理論は、私たちの身体の内部に無意識の空間感覚を作り、また生活空間を作り、手続き記憶を作り、意味記憶を作り、あるいは空気、あるいは掟、礼儀作法、社会通念、あるいは人生の理論、処世術、神話や伝承の物語、あるいは民間信仰、信心、あるいは地理歴史の知識を作り出す基礎となっています。またこの理論は科学を作り出して現代社会を支えています。さらにはこの存在の理論が人々に共有されているおかげで現代文明のいろいろな現象、たとえばテレビ、新聞が発信する世相やファッションなども作り出されている、といえます。

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世界を存在させるための理論

2011年01月09日 | xx4世界の構造と起源

現実世界は(拙稿の見解では)私たちの身体に備わっている運動感覚機構によって作り出される存在感によって表現されている。私たちに共有されている存在の理論によって現実世界の存在感は発現している、といえます。存在の理論は、結局は人々の身体の間に作られる運動共鳴にもとづく経験記憶の共有によって支えられている。つまり、だれが感じても同じ世界が存在するかのように感じられる場合、それが現実世界だということになる(拙稿23章「人類最大の謎」)。

ここにこの現実が間違いなく存在していると私たちが実感できるということは、この現実を感じとることができる存在の理論を私たちのだれもが共有しているということに他ならない。つまり、だれもがこの現実世界を私と同じように感じとっているはずだ、という私たちの実感を支えている考え方が存在の理論です。

拝読ブログ:実はリア充なんて存在しない。

拝読ブログ:『科学的世界像』第3章 現象を救うこと

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「存在の理論」

2011年01月08日 | xx4世界の構造と起源

Tizianovenustoi 以上のような考え方、あるいは物事の捉え方、つまり物事を見てそれが存在すると考える理論を私たちのだれもが持っています。拙稿ではこれを、存在の理論、と呼ぶことにしましょう。子供の成長過程で、存在の理論は心の理論の発達に先立って一歳くらいから幼児に発生し、四歳ころの心の理論の完成を待って完成すると観察できます(一九九八年 ウィルコックスベイラジオン幼児期における物体の個別認識・隠蔽実験に関する判断における特徴情報の利用』既出、など)。

拝読ブログ:[読書記録] 盲目の時計職人

拝読ブログ:本「おかあさんになったアイ チンパンジーの親子と文化 (講談社学術文庫1786)」松沢哲郎

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