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哲学はなぜ間違うのか

why philosophy fails?

現実の現れ方

2011年01月17日 | xx4世界の構造と起源

これらの身体機構が、それぞれの状況で、私たちが栄養供給システムを作り出すために必要な世界を再構成していて、それが私たちの目に見える現実世界の構造となっている。逆に言えば、このような現実世界を感じとれる身体機構を持つことによって、私たち人間の身体は栄養を獲得している、といえます。

人間がつながっている栄養供給システムは、私たちにとって、いろいろな現実として現れてきます。たとえば、それは私たちが身の回りを動き回るために存在する道具や建物や道路など身の回りの物質の配置構造として現れてきます。また毎日を過ごすために存在する日常生活の習慣や言語など無意識の行動様式となっていたり、または家族や仲間と暮らすために感情や表情や行動をコントロールする技術、あるいは私たちが社会に参加するために先生や友人やマスコミから習得する常識や集団知識の集積となっていたりします。また物質の構造を知らなければならないときには、その現実は、科学理論の描く物質世界として現れてきます。

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共有する客観的現実世界

2011年01月16日 | xx4世界の構造と起源

Gustav_klimt_003 私たち人間の身体もまた、蝶と同じように日々栄養を取らなければならない。そのためには私たちは、栄養を毎日供給してくれるシステムにつながっている必要があります。私たちの身体は栄養供給システムにつながるための機構を備えています。それは人類の場合(拙稿の見解では)仲間とつながるための機構でしょう。

それは仲間と共有する客観的現実世界を感じとる脳神経系の機構であり、仲間の心を読み取り、仲間と共有する空気を読み取って仲間と協調し協力して生活していく神経機構であり、それを効率化するために発達した存在の理論や心の理論であり、またそこから派生して自分というものを自覚してそれを操縦する機構にもなっています(拙稿4章「世界という錯覚を共有する動物」拙稿12章「私はなぜあるのか?」など)。

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花はなぜ美しいのか?

2011年01月15日 | xx4世界の構造と起源

野に咲く花はなぜこれほどまで美しいのか? 生物学(エコロジー)の理論によれば、蝶を引き付けるため、といえるでしょう。蝶にとって花の美しさは栄養という意味がある。一方、花にとっては蝶は生殖という意味がある。蝶は花を美しい(あるいは、おいしそう!)と感じとってそれに近づいていくことで、栄養獲得に成功する。花は蝶に花粉を運ばせることで、生殖に成功する。ともに勝利する。ウィンウィン関係です。こういう関係は共進化する。

蝶にとって花の美しさは、栄養を補給して生き延びるために必要であるから存在する。そのとき同時に、花にとって花の美しさは、生殖に成功して子孫を残すために必要であるから存在する、といえます。

蝶が住む世界は、なぜ美しい花が咲き乱れる野原なのか? 花の野原は、蝶の身体が生存するためにそれを作り出している栄養供給システムです。そうであれば、蝶は美しい花を魅惑的と感じとって近づいていくような身体になっているはずですね。 同じように考えれば、私たち人間が感じとっているこの現実世界もまた、私たちが生き延びるために必要であるから私たちの身体がこれを作り出している栄養供給システム、といえるのではないでしょうか? そしてそこで人間は、魅惑的な花の群れを見つけ出して、その栄養供給システムに身体をつなげる必要があるはずです。

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動くために世界はある

2011年01月14日 | xx4世界の構造と起源

Gustav_klimt_002_2 さて、ここで現実として存在するこの世界はなぜこのような構造になっているのか、を考えてみましょう。つまり、私たちの身についている存在の理論は、私たちの身体の感覚器官が感じとる物事をどこでどう切り取って現実世界として再構成しているのか? それは(拙稿の見解では)その場その場で、特に仲間との関係において、私たちの身体がどう動けばよいのか、どう動けばこのこういう身体を子孫に伝えていけるのか、という必要によって決まってくる。

それは世界がどうであるから私たちがどう動けばよいのか、という問題であるというよりも、私たちが世界がどうであると思い込むことで動けばよりよく動くことができるのか、という問題である。人類が進化の過程で獲得したその仕組みが、世界を構成する存在の理論を作り出してくる、と(拙稿の見解では)考えられます。

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現実の作られ方

2011年01月13日 | xx4世界の構造と起源

私たち人間は世界をこういうものとして捉えています。つまりこの宇宙は宇宙の歴史の結果としてこうあり、生物は生物の歴史の結果としてこうあり、人類は人類の歴史の結果としてこうある。我が家は我が家の歴史の結果こうあり、私は私の人生の結果こうある。すべてには法則があり、その法則に従って展開した過去の歴史がある。それらの法則と歴史は、私が今どう思おうと、どう願おうと関係なく、そうある。私たちはそう感じる。それが、私たちにとっての、この世界の現実の作られ方です。

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