これらの身体機構が、それぞれの状況で、私たちが栄養供給システムを作り出すために必要な世界を再構成していて、それが私たちの目に見える現実世界の構造となっている。逆に言えば、このような現実世界を感じとれる身体機構を持つことによって、私たち人間の身体は栄養を獲得している、といえます。
人間がつながっている栄養供給システムは、私たちにとって、いろいろな現実として現れてきます。たとえば、それは私たちが身の回りを動き回るために存在する道具や建物や道路など身の回りの物質の配置構造として現れてきます。また毎日を過ごすために存在する日常生活の習慣や言語など無意識の行動様式となっていたり、または家族や仲間と暮らすために感情や表情や行動をコントロールする技術、あるいは私たちが社会に参加するために先生や友人やマスコミから習得する常識や集団知識の集積となっていたりします。また物質の構造を知らなければならないときには、その現実は、科学理論の描く物質世界として現れてきます。
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